短靴下。織物、編物にかかわらず、くるぶしから膝丈(ひざたけ)までのものをいい、今日では、それより丈の長いストッキングとは区別されている。語源はラテン語で、古代ローマ時代の靴下形の足覆いであるソクスsoccusで、古代からホーズhose(長靴下)の足部を補うため着用された。もとは男子用であったが、16世紀以後女子にも用いられるようになり、今日では男女ともに広く着用されている。古代ギリシア・ローマの喜劇役者の軽い靴もソックスといい、中世には、かかとの低い軽い靴やサンダルを意味することが多く、布製やなめし革製のものがみられる。なお、靴の敷革(しきがわ)のこともいう。
[田中俊子]
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