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ダイムラー Daimler, Gottlieb (Wilhelm)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダイムラー
Daimler, Gottlieb (Wilhelm)

[生]1834.3.17. ウュルテンベルク,ショルンドルフ
[没]1900.3.6. ウュルテンベルク,カンシュタット
ドイツの機械技術者で発明家。シュツットガルトで技術教育を受け,1872~82年4サイクル内燃機関 (オットーサイクル機関 ) の発明者ニコラウス・アウクスト・オットーの会社に勤務。退社後,内燃機関の研究を進め,1883年従来のものより軽くて効率の高い,高速ガソリンエンジンの製作に成功。 1885年このエンジンを自転車に装備した。これが世界で初めてのオートバイである。翌 1886年四輪ガソリン自動車を完成。 1890年ダイムラー自動車会社を設立,メルセデスの製造を始めた。のちベンツ合併して,ダイムラー=ベンツ (2007年よりダイムラー ) となった。

ダイムラー
Daimler AG

ドイツの自動車メーカー。 1926年ゴットリープ・ダイムラーの会社とカール・ベンツの会社が合併してダイムラー=ベンツを設立。第2次世界大戦中は空軍用エンジン,戦車など軍需品を生産したため工場は大被害を受けたが,戦後は 1945年にトラック,1947年に乗用車の生産を再開し,ドイツ連邦共和国 (西ドイツ) の企業として発展した。 1958年アウト・ウニオンの全株式を取得 (1965年フォルクスワーゲンへ売却) ,1961年マイバッハ,1963年ポルシェ・ディーゼル・モーターを買収して事業を拡大した。 1989年に持株会社となり,自動車事業をメルセデス・ベンツ AG,航空宇宙事業をダイムラー・ベンツ・アエロスペース AG,電機電子事業を AEG,金融サービスほかをベンツ・インターサービス AGに再編。 1997年にはメルセデス・ベンツを吸収し直轄下に置いたのをはじめ,AEGを解体するなど経営の効率化をはかったが,1998年アメリカ合衆国の自動車メーカー,クライスラーと合併し,ダイムラー・クライスラーとなった。しかし業績不振のため 2007年,クライスラー部門をアメリカの投資ファンドに売却して合併を解消。社名をダイムラーに変更した。

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デジタル大辞泉の解説

ダイムラー(Gottlieb Daimler)

[1834~1900]ドイツの機械技術者。高速回転ガス機関を完成し、ガソリン自動車の製作に成功。ダイムラー自動車会社(のちベンツ社と合併)を設立。

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百科事典マイペディアの解説

ダイムラー

ドイツの機械技術者。初めN.A.オットーの会社で働いた後自ら自動車工場を興し,1883年今日の自動車機関の原型となった小型高速ガソリンエンジンの特許を取得,改良をつづけるとともに1885年二輪自動車,1886年四輪自動車の製作に成功,ガソリン自動車(ガソリンカー)実用化の基礎を築いた。
→関連項目ガス機関ガソリンエンジン自動車ダイムラー・ベンツ[会社]ベンツ

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ダイムラー【Gottlieb Daimler】

1834‐1900
自動車実用化の父と呼ばれるドイツの機械技術者。銃床工として修業した後,蒸気機関製作所で働く。続いてシュトゥットガルト総合技術学校に学んだ後,小型の低出力機関の研究のためイギリスおよびフランスに渡った。帰国後ブルーダハウス機関工場,カールスルーエ機械製作所などを経て,1872年W.マイバハとともにN.A.オットーとE.ランゲンのドイツ・ガス原動機製作会社に入る。10年後マイバハとエンジン試験工場をカンシュタットに設立,高速回転内燃機関の研究を始めた。

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大辞林 第三版の解説

ダイムラー【Gottlieb Daimler】

1834~1900) ドイツの技術者。今日の自動車エンジンの原型であるガソリンによる高速回転内燃機関を発明。ダイムラー会社(現在ダイムラー・クライスラー)を創設し自動車を製造した。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内のダイムラーの言及

【オートバイ】より

…なお,〈道路交通法〉ではエンジンの排気量51cc以上のものを自動二輪車,50cc以下のものを原動機付自転車と呼んで区別している。 1885年ドイツのG.ダイムラーが,ガソリンエンジンをサドルの下に取り付け,ベルトにより後輪を駆動させる二輪車を製作したのがオートバイの始まりである。欧米諸国では主として走行を楽しむスポーツ用として発展を遂げ,第1次および第2次世界大戦中はその機動力を生かし,伝令・斥候用,先導用として単体あるいは側車(サイドカー)をつけて多用された。…

【ガソリンエンジン】より

…N.A.オットーも1876年4サイクル火花点火式のガス機関を製作しているが,毎分回転数が200回程度で,馬力当りの重量も数百kgと重いものであり,燃料もガスであるため定置用に限られていた。83年G.ダイムラーは高速化により軽量化した小型4サイクルガソリンエンジンをつくり,85年二輪車を,86年四輪車を走らせた。混合気の点火は熱した管によって行い,また気化器にはガソリン液柱の底から空気を通して気化する方式を採用していたが,このダイムラーのガソリンエンジンが実用的なガソリンエンジンの最初といえる。…

【自動車】より


[技術開発の時代]
 内燃機関の理論を確立したN.A.オットーは,1876年に可燃性ガスを燃料とする火花点火のガス機関を改良し,ピストンとクランクを組み合わせた4サイクル作動方式の内燃機関の実用化に成功した。ドイツのG.ダイムラーは,このオットーの機関をさらに改良して,ついに実用に耐えうるガソリンエンジンをつくり,85年にガソリンエンジン二輪車を完成,また同年ドイツのC.ベンツもガソリンエンジン三輪車を完成し翌年に公開試運転を行っている。これらが今日の自動車の原型である。…

【内燃機関】より

…これが4サイクルエンジンの最初のもので,ガス交換用および火炎点火用すべり弁はかさ歯車を介してクランク軸の1/2の回転数で駆動された。G.ダイムラーは高速化により軽量化でき,交通機械の駆動に応用できるという点に着目し,83年に最初の高速小型4サイクルガソリンエンジンをつくり,85年に二輪車を,86年四輪車を走らせ,今日の内燃自動車の基礎を築いた。このほか,容積形内燃機関で円滑な円運動を実現する試みは数多くあるが,現在実用になっているのはF.ワンケルにより発明された火花点火式のロータリーエンジンのみである。…

※「ダイムラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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