チチハル

百科事典マイペディアの解説

チチハル

中国,黒竜江省西部の都市。漢字では斉斉哈爾。嫩江(のんこう)中流域左岸にあり,嫩江平野の中心。清代に,ロシアの北辺侵入の防御地として建設。浜洲(ハルビン〜マンチュリー)・平斉(四平〜チチハル)・斉北(チチハル〜北安)の3鉄路の交差点で,夏季には嫩江の水運もある。農畜産物を集散,工作機械,鉄鋼,木材加工,製糖,食品,車両等の工業が盛ん。143万人(2014)。
→関連項目黒竜江[省]

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世界大百科事典 第2版の解説

チチハル【Qiqihar】

中国東北部,黒竜江省西部の市。人口141万(1994)。嫩江(のんこう)中流部東岸にある。市内の昂昂渓区では浜州,平斉,斉北等の鉄道が交叉する。13世紀初めには室葦族の遊牧の地で,1333年(元統1)五路軍民万戸府が設けられ,はじめて卜奎(ぼつけい)という名の町が生まれた。明末ツングース族とダフール族が当地付近に移住し,狩猟に従事,しだいに定住を始めた。チチハルとはダフール語の〈天然牧場〉の意という。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チチハル
ちちはる / 斉斉哈爾

中国、黒竜江(こくりゅうこう)省西部の地級市。省都ハルビンの北西270キロメートル、嫩江(どんこう)の中流域に位置する。竜沙(りゅうさ)、昂昂渓(こうこうけい)など7市轄区からなり、拝泉(はいせん)、竜江(りゅうこう)など8県を管轄下に置き、訥河(とつが)市を管轄代行する(2016年時点)。常住人口570万1100(2014)。地名はダウール語で「天然の牧場」の意。1905年に黒水庁が置かれ、1913年に竜江県となったのち、1936年同県から分離してチチハル市が設けられた。
 気候は大陸性で、月平均気温は1月が零下19.6℃、7月が23.6℃、年降水量は451.5ミリメートルで降水は夏に偏る。市轄区内を、平斉(へいせい)線(四平(しへい)―チチハル)、斉北線(チチハル―北安(ほくあん))、浜洲(ひんしゅう)線が通る。市中心部の南約13キロメートルにチチハル三家子空港がある。周辺は嫩江流域の広漠たる塩基性の平原で、大豆、小麦、ジャガイモ、サトウダイコン、アワ、トウモロコシ、コウリャンのほか天然ソーダを産する。都市部ではこれら雑穀の加工や製糖も行われる。冶金、大型機械、機関車貨車製造、製紙、軍需品、電子部品などの工業が発展し、省内有数の工業都市となっている。[浅井辰郎・編集部]

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