チフス

百科事典マイペディアの解説

チフス

発熱と無欲状顔貌(がんぼう)を伴う重症の全身疾患につけられた名称。腸チフスパラチフス発疹チフスなど。単にチフスといえば腸チフスを意味する場合が多い。腸チフスは腸チフス菌による伝染病で,治療は困難だったが,1947年,アメリカのエールリヒによって発見されたクロラムフェニコールという抗生物質により,治療の効果が向上した。日本にも戦後輸入され患者数は激減した。
→関連項目脾腫

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世界大百科事典 第2版の解説

チフス

チフスは広義には腸チフスtyphoid fever,パラチフスparatyphoid fever,発疹(はつしん)チフスexanthematic typhus (epidemic typhus)の三つを含むが,日本で単にチフスという場合には腸チフスをさすことが多い(ただし英語圏で単にチフスtyphusというときは発疹チフスを意味することが多い)。また前2者は細菌性の感染症であるが,発疹チフスはリケッチア性の感染症であり,両者では症状なども異なる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チフス
ちふす
Typhusドイツ語

俗にチブスともいい、日本では腸チフスのことをさし、窒扶斯と書かれたこともある。英語ではタイファスと発音し、発疹(はっしん)チフスをさし、腸チフスはタイフォイドtyphoidとよばれる。語源は「ぼんやりした」という意味のギリシア語typhosに由来し、高熱によって患者の精神状態がぼんやりしているということから臨床的に命名されたものであり、当初は腸チフスも発疹チフスも含まれていた。[柳下徳雄]

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世界大百科事典内のチフスの言及

【ロッキー山紅斑熱】より

…発病後2~6日の間に,特有の発疹が出現する。発疹は紅色斑状で四肢から始まり,全身に広がるが,これはチフスの発疹と逆である。やがて丘疹,点状出血斑を呈し融合し,ときに痂皮(かひ)(かさぶた)を有する潰瘍となる。…

※「チフス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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