サルモネラ症(読み)サルモネラしょう(英語表記)salmonellosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サルモネラ症」の意味・わかりやすい解説

サルモネラ症
サルモネラしょう
salmonellosis

三大細菌性食中毒の一つ。サルモネラ属の細菌による感染症でチフス性と非チフス性に大別される。非チフス性サルモネラ症は腸チフス,パラチフス類を除いたもので,普通サルモネラ症という場合は非チフス性をさす。食中毒は生菌の小腸感染によるもので,潜伏期は約1日。悪心,嘔吐腹痛下痢発熱などとともに発病し,大部分は1~2日で回復するが,黄疸の現れる場合は重症のものが多い。人から人へ感染するのではなく,サルモネラに汚染された食品の摂取によって起る。サルモネラ菌は 2000近くの血清型に細分されるが,ネズミチフス菌によるものが最も多く,症状も激しい。治療は対症療法のほか,各種抗生物質も効果を示す。

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