チャック(読み)ちゃっく(その他表記)chuck

翻訳|chuck

デジタル大辞泉 「チャック」の意味・読み・例文・類語

チャック

ファスナーのこと。
[類語]ファスナージッパー

チャック(chuck)

旋盤工具工作物周囲から締めつけて固定させる装置

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精選版 日本国語大辞典 「チャック」の意味・読み・例文・類語

チャック

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] chuck )
  2. 旋盤などで回転軸に取りつけて、工作物をくわえるために用いる工具。出し入れが可能な数個の爪があり、爪がすべて独立して動くインデペンデント形と同時に動く自動形とがある。また爪の代わりに電磁石を用いたもの、爪の駆動油圧空気圧などで行なうものなどがある。
    1. [初出の実例]「旋盤を使用する場合に、逸早く部品を『チャック』に掴み」(出典:技能測定(1948)〈藤本喜八〉一)
  3. ドリルなどの回転軸に取りつけて刃物をくわえる工具。

チャック

  1. ファスナーの商標名の一つ洋服バッグなどの開閉口につける口金一種両側についている多数の歯が、中央金具一方に引くとかみ合わさって閉じる。
    1. [初出の実例]「やがてチャックをすっと胸までおろすと」(出典:世相(1946)〈織田作之助〉二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャック」の意味・わかりやすい解説

チャック(保持装置)
ちゃっく
chuck

工作物を加工する際に、工作物あるいは工具を保持する装置。工作物用として、把持力発生法により、機械式チャック、油圧チャック、エアチャック、マグネットチャックなどがある。また構造により、単動チャック、スクロールチャック、コレットチャック、カムロックチャックなどがある。マグネットチャックは、平面研削加工におもに使われてきたが、近年は、フライス加工などにも使われている。

 工具用としては、やはり把持力発生法により、コレットチャック、ローラロックチャック、サイドロックチャック、油圧チャック、焼きばめチャックなどがある。焼きばめチャックは、把持精度・把持力が高くできるため、高速工作機械を中心に普及している。

[清水伸二]



チャック(ファスナー)
ちゃっく

ファスナー

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改訂新版 世界大百科事典 「チャック」の意味・わかりやすい解説

チャック

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百科事典マイペディア 「チャック」の意味・わかりやすい解説

チャック

ファスナー

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世界大百科事典(旧版)内のチャックの言及

【留具】より

…世紀末にはドイツ人に凹凸のあるスナップ・ボタンが発明された。ファスナーは同じころにアメリカ人により発明され,ジッパー,チャックとも称された。【池田 孝江】 日本では鉸具や帯とともに,中国からもたらされた蜻蛉頭(とんぼがしら)と称する,組紐をさまざまな形にして一方の紐の輪(受緒(うけお))にかけて用いる留具が使われてきた。…

【ファスナー】より

…当初は財布に用いられる程度であったが,21年ころグッドリッチ社がジッパーという名称でオーバーシューズに取り入れ,好評を博してからアメリカではジッパーという呼び方が定着,30年以降は衣服に用いられ需要が拡大した。日本で最初にファスナーが生産されたのは1927年ころで〈チャック印〉の商標で売り出された。チャックはきんちゃく(巾着)をもじったといわれている。…

※「チャック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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