チャド[湖](読み)チャド

百科事典マイペディア「チャド[湖]」の解説

チャド[湖]【チャド】

アフリカのサハラ砂漠南端部,チャドニジェール,カメルーン,ナイジェリアの国境地帯にある湖。南からシャリ川が流入。面積は季節によって1万〜2万km2。平均水深8mといわれるが,水位の季節変化が激しい。年々浅くなっており,湖岸は沼沢化している。魚類に富む。かつてはサハラ交易の隊商ルートにあたり,湖辺にカネム・ボルヌー帝国が栄えたスーダン中央部の要地。
→関連項目チャド

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世界大百科事典 第2版「チャド[湖]」の解説

チャド[湖]【Lac Tchad】

アフリカ大陸のほぼ中央にあるアフリカ第4の大湖。チャド,ニジェール,ナイジェリア,カメルーンの4国の国境が接する。地形的にはチャド湖盆の最底部に形成された湖で,流入河川にはコマドゥグ・ヨベ川,シャリ川などがあるが,流出河川はない。水深は浅く,最深部でふつうは7m程度である。乾季雨季とで流入水量の差が大きく,湖の面積は季節によって1万~2万6000km2と大きく変化する。今日ではわずかに漁業および天然炭酸ソーダの採取が行われているにすぎないが,かつてはサハラ砂漠を越えるラクダ隊商のルートの南縁にあたり,カネム・ボルヌー帝国が湖周辺で栄えるなど,中央スーダン地方の重要な地理的位置にあたっていた。

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