ネパールの女性が着用する丈の短い上衣。衿がつき,着物のような打合せであるが,左前に着てひもで結ぶ。長袖で両脇にスリットがある。ネワール族,マガール族,タカリー族,グルン族など,それぞれの種族で形や材質,色彩が微妙に異なっている。小花模様の木綿が多いが,タカリー族はビロードを好み,色は黒またはえんじ色,袖山に多くのギャザーを入れる。一般にはこの上衣を着た上に巻きスカートをサリーのように下半身に着け,60cm幅の兵児(へこ)帯状の布を腰に巻く。この胴巻は物入れにもなる。木綿のショールをかぶり物として用いる。
執筆者:松本 敏子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
… 一方,メキシコ,グアテマラ,ペルーのようなインディオindio人口が多く,かつ先史時代文明が高度に発達した諸国では,社会的人種と呼ぶべき人種概念がある。これらの国では土着のインディオ人口が白人blancoの人口を上回っているが,ラディノladino(中米),チョロcholo(アンデス)と呼ばれる両者の間の混血が全人口の50%に達している。ところが混血とは現実の遺伝子の混入のある個体だけでなく,スペイン語を話し,部分的にでも非伝統文化を取り入れた人々を意味するようになった。…
…白人とインディオの混血のうちでも白人の要素が優越している人々はメスティソと呼ばれている。これに対して,チョロcholo(半ば白人化したインディオ)というひとつの社会階層概念を表す語で呼ばれている人々がいる。彼らは,人種的な特徴はインディオに近いが,スペイン語を話し,また植民地時代のスペイン人のファッションに由来する独特の服装をしている。…
…現在,メキシコに限らず多くの国で,メスティソ文化はナショナリズムと国民統合の要(かなめ)となっている。 現在,メスティソの名称は地域によって異なり,メキシコでは一般にメスティソ,メキシコでもチアパス州ではラディノladino,グアテマラでもラディノ,ペルーではチョロcholo,ときによりクリオーリョ,ブラジルではカボクロと呼ばれる。メスティソという用語は必ずしも人種概念ではなく,社会的・文化的アイデンティティを示すものである。…
… 一方,メキシコ,グアテマラ,ペルーのようなインディオindio人口が多く,かつ先史時代文明が高度に発達した諸国では,社会的人種と呼ぶべき人種概念がある。これらの国では土着のインディオ人口が白人blancoの人口を上回っているが,ラディノladino(中米),チョロcholo(アンデス)と呼ばれる両者の間の混血が全人口の50%に達している。ところが混血とは現実の遺伝子の混入のある個体だけでなく,スペイン語を話し,部分的にでも非伝統文化を取り入れた人々を意味するようになった。…
…白人とインディオの混血のうちでも白人の要素が優越している人々はメスティソと呼ばれている。これに対して,チョロcholo(半ば白人化したインディオ)というひとつの社会階層概念を表す語で呼ばれている人々がいる。彼らは,人種的な特徴はインディオに近いが,スペイン語を話し,また植民地時代のスペイン人のファッションに由来する独特の服装をしている。…
※「ちょろ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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