百科事典マイペディア 「ツィター」の意味・わかりやすい解説 ツィター オーストリア,南ドイツのツィター属撥弦(はつげん)楽器。平らな共鳴胴に,古いものは2本の旋律弦と2本の伴奏弦,新しいものは4〜5本の金属製の旋律弦と24〜37本の伴奏弦を張る。手前の旋律弦はフレットのついた指板の上に張り,他は全部開放弦。台または膝(ひざ)にのせ,左手の指でフレットを押さえ,右手の指で弦を(親指は輪になった義爪(ぎそう)をはめて旋律弦を,中3指は伴奏弦を)はじく。独奏や合奏に用いる。アラブおよびトルコのカーヌーンと同系。弦鳴楽器の1タイプを総称する楽器分類上の用語でもある。→楽器/ダルシマー→関連項目アジェン(牙箏)|アパラチアン・ダルシマー|カチャピ|カヤグム(伽【や】琴)|カンテレ|琴|箜篌|弦楽器|コムンゴ(玄琴)|サントゥール|スチール・ギター|チャング|プサルテリウム|洋琴 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツィター」の意味・わかりやすい解説 ツィターzither (1) 弦楽器の一つ。平らな共鳴箱に4~5本の旋律弦と 28~30本の開放弦を張った撥弦楽器。前者には指板,後者には響孔が施される。ヨーロッパの民俗楽器として使用されてきた。 (2) ツィター属。ホルンボステル=ザックス楽器分類法上の弦鳴楽器の属名の一つ。平らな角形の箱の上に弦を張った楽器の総称。フィンランドのカンテレ,デンマークのフンメル,オランダのホメル,アラビアのカーヌーン,ペルシアのサントゥール,ハンガリーのツィンバロン,日本の「こと」,そしてプサルテリウムやダルシマーなど。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツィター」の意味・わかりやすい解説 ツィターつぃたー →チター 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のツィターの言及 【チター】より …ギリシア語で〈弦楽器〉を指す語キタラを語源とする。ドイツ語ではツィターZitherと呼ぶ。現在では主として二つの意味をもつ。… ※「ツィター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by