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ツバキ(椿) ツバキCamellia japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツバキ(椿)
ツバキ
Camellia japonica

ツバキ科の常緑高木または低木。北海道を除く日本各地の,おもに海岸付近の照葉樹林中に自生するヤブツバキC. japonica var. japonicaから改良された園芸品種の総称で,古くから広く各地の庭園に栽植され,明治以降は欧米でも多くの品種がつくられている。母種のヤブツバキは高さ 10mに達する高木となる。葉は互生し,楕円形で両端がとがり,細かい鋸歯があって質厚く,表面に光沢がある。春,枝先に無柄の大きい赤い花を開く。花冠は深く5裂し,多数のおしべは花糸の基部で合着し,単体おしべとなる。花の底部に蜜を分泌し,メジロがこれを吸い受粉の媒介をするので,鳥媒花の例とされる。球形の 蒴果は堅く,成熟すると3つに開裂する。種子から椿油をとる。材は堅く緻密で,農工具の柄,ろくろ細工,印材などに用いられ,また良好な薪炭材である。園芸品種は花が大型で,花の色,斑紋,咲き方,一重,八重,葉の形などにさまざまなものがある。日本海側の山地には近縁の別種ユキツバキ C. rusticanaがあり,背丈が低く花はほぼ平開して,単体おしべの筒も浅い。この種をもととした園芸品種もある。

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百科事典マイペディアの解説

ツバキ(椿)【ツバキ】

北海道を除く日本全土と中国,朝鮮半島に分布するツバキ科の常緑高木。日本の代表的な花木で,500余りの園芸品種があり,庭木として世界各地でも栽植されている。日本に自生するのは,海岸地方に分布するヤブツバキ(ヤマツバキとも),東北〜北陸地方の多雪地帯の山中にはえるユキツバキ,屋久島などにはえるリンゴツバキ(ヤクシマツバキ)の3系統が知られる。
→関連項目指標植物

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世界大百科事典 第2版の解説

ツバキ【ツバキ(椿) common camellia】

日本の花木を代表するツバキは,ツバキ科の中でも観賞植物として最も広く利用され,親しまれている。常緑高木で,冬から春にかけて開花する。中国名は山茶海石榴。 木は高さ18m,太さ(直径)50cmに達するものもあって,長命である。枝は無毛。葉は楕円形または長楕円形,長さ6~12cm,幅3~7cmで,縁に上向きの細かい鋸歯があり,表面は緑色で光沢がある。花は枝先の芽の苞葉腋(ほうようえき)に普通1個つき,柄がない。

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世界大百科事典内のツバキ(椿)の言及

【八百比丘尼】より

…八百比丘尼の像は,花の帽子をかぶり,手に玉と白椿の花をもっている座像である。ツバキは東北地方の海岸部に森となって繁茂し,そこは聖域とみなされている。ツバキは春の木であり,この木が春の到来を告げるものという信仰があったと想像されている。…

※「ツバキ(椿)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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