テートギャラリー(英語表記)Tate Gallery

翻訳|Tate Gallery

デジタル大辞泉 「テートギャラリー」の意味・読み・例文・類語

テート‐ギャラリー(Tate Gallery)

英国ロンドンにある国立美術館。1897年、実業家ヘンリー=テートのコレクションもと開館。16世紀以降の英国絵画や近現代のヨーロッパ美術などを収蔵テートブリテンテートモダンの2館のほかリバプールセントアイブス分館をもつ。テイトギャラリーテート美術館

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精選版 日本国語大辞典 「テートギャラリー」の意味・読み・例文・類語

テート‐ギャラリー

  1. ( Tate Gallery ) イギリスの国立美術館。ロンドンのチェルシーにあり、一八九七年実業家ヘンリー=テートのコレクションをもとに開設。一六世紀以降のイギリス絵画や印象派以後のヨーロッパ絵画、現代彫刻などを収集、展示している。

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改訂新版 世界大百科事典 「テートギャラリー」の意味・わかりやすい解説

テート・ギャラリー
Tate Gallery

ロンドン市内,テムズ河畔にある国立美術館。砂糖で財をなしたテート卿 Henry Tate(1819-99)が,1889年,60点のイギリス絵画を寄贈したのに端を発し,同卿の建物寄贈によって97年,作品数250点で開館。1955年,独立した機関となるまでは,ナショナル・ギャラリーの別館とされてきた。1917年,レーン卿 Hugh Percy Laneが寄贈した39点の作品収蔵を機に,国外の近代美術の展示も併せて行うようになり,現在では,1545年以降のイギリス人作家の作品を網羅する国内最大の機関であると同時に,1870年以降の外国人作家の絵画,彫刻,版画を展示する近代美術館の役割も果たしている。収蔵作品数はイギリス美術2800点,近代美術3300点,版画4000点。シドニースミスの設計により創建されて以来,1979年までに,民間財閥の援助等により,5回の拡張工事が行われている。2000年には20世紀以降の作品を移設した〈テート・モダン〉が開館し,01年にテート・ギャラリーは〈テート・ブリテン〉と改称した。
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百科事典マイペディア 「テートギャラリー」の意味・わかりやすい解説

テート・ギャラリー

ロンドンにある国立美術館。イギリス美術に重点を置いた美術館の設立への要望が高まり,実業家ヘンリー・テート卿Henry Tate〔1819-1899〕の65点の近代英国絵画のコレクションをもとにナショナル・ギャラリーの分館として1897年に開館し,1916年に外国部門のギャラリーを新設。1955年に独立した。19世紀以降の英国を中心とする絵画コレクション,特にターナー国家に寄贈した膨大な量の自作を始めとして,コンスタブルホガースレーノルズゲーンズバラの代表作をそろえた収集で知られる。
→関連項目ロンドン

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「テートギャラリー」の意味・わかりやすい解説

テート・ギャラリー
てーとぎゃらりー
Tate Gallery

ロンドンのミルバンクにあるイギリスの代表的美術館テート・ブリテンの旧称。16世紀以降のイギリス人作家の作品を網羅すると同時に、19世紀後半以降の外国人作家の絵画、彫刻、版画を収蔵・展示してきたが、コレクションの拡大により、2000年バンクサイドにテート・モダンを開設、20世紀以降の作品はテート・モダンへと移された。それに伴い2001年テート・ギャラリーはテート・ブリテンに改称された。テート・ギャラリーの歴史は、製糖で財をなしたヘンリー・テート卿(きょう)が作品と建物を寄贈し、イギリス美術を展示する美術館として1897年に開館したのに始まる。近代美術の収集が開始されたのは1917年からであり、また1955年に独立した機関となるまではナショナル・ギャラリーの別館とされていた。1979年までに5回の拡張工事が行われて矩形(くけい)となった建物は、西半分が国内美術に、東半分が海外作品と近代美術の展示にあてられた。コレクションには、イギリス最大の風景画家ターナーが1851年に国家に遺贈した180点の油彩画と1900点の素描・水彩画が含まれ、ホガース、レノルズ、ゲーンズバラ、ラファエル前派の画家などの代表作を展示する。また、水彩画や版画を主とするブレイクとその追随者パーマーやカルバートらの作品には、照明にくふうを凝らした一室が与えられている。

[湊 典子]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テートギャラリー」の意味・わかりやすい解説

テート・ギャラリー
Tate Gallery, London

イギリス,ロンドンにある国立美術館。名称は 1889年に絵画のコレクションを国家に寄贈し,建設資金を提供して当館開設の基礎をつくったテート卿に由来する。 97年ロンドンのナショナル・ギャラリーの分館として開館した。建物は S.スミスの設計による。 1915年,イギリス美術と外国の近代美術を専門とすることが定められ,55年独立。 87年にはクロー・ギャラリーが新設され,ターナーの作品が一括して展示されている。収蔵品には,そのほか W.ブレークの水彩画,とりわけダンテの『神曲』の挿絵連作,H.ムーア,B.ニコルソン,F.ベーコンらのコレクションなどが知られる。

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