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デウス・エクス・マキナ デウス・エクス・マキナ Deus ex machina

翻訳|Deus ex machina

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

デウス・エクス・マキナ
デウス・エクス・マキナ
Deus ex machina

「機械仕掛けから出てくる神」の意のラテン語。すでに古代ギリシア劇の後期には,メカネ呼ばれる一種のクレーンによって神々や英雄が中空を飛んで現れることが行われていたが,ローマ劇,中世の奇跡劇を経て,17~18世紀のオペラではグロアール (栄光) あるいはトリオンフ (勝利) と呼ばれる大がかりな仕掛けが完成,多くの神々や妖精を出現させて,錯綜した事件や絶望的な状況に巻込まれた登場人物を終幕で一挙に救う技法が喜ばれた。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デウス・エクス・マキナ
でうすえくすまきな
deus ex machinaラテン語

機械仕掛けの神」という意味の演劇・文芸用語。本来はエウリピデスの案出した技法で、実際に仕掛けを用いて、神に扮(ふん)する俳優をギリシアの劇場の舞台上方の屋根の上に出現させた。出現した神は劇中において、将来の成り行きを語ったり、人々の対立を調停する役割を果たす。これはドラマの有機的な展開を重んずるアリストテレスやホラティウスの批判を受け、その伝統のなかで、ほとんどつねに悪い意味で語られる。その語義は拡張されて、神が登場しなくとも、また機械仕掛けが用いられなくとも、有機的な展開とは無関係な偶然的要因によって物語に決着をつける便宜的な技法は、すべてこの名でよばれる。この概念の拡張は実際の作例のうえでもたどることができる。すでにアリストファネスはこの技法を戯画化していたが、偶然の要因による決着の技法としてのそれは、古代の新喜劇や近世ではモリエールが好んで用いている。[佐々木健一]
『佐々木健一著『作品の哲学(第4章)』(1985・東京大学出版会)』

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