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デュワー

百科事典マイペディアの解説

デュワー

英国の化学者,物理学者。エディンバラ大学を出て,1877年王立研究所教授。初め有機化学,高温測定,網膜の生理作用,分光学等を研究したが,のち低温の研究に移り,液体酸素の量産装置を製作(1891年),それを貯蔵するため二重壁の間を真空にした魔法びん(デュワーびん)を発明(1893年)。
→関連項目ローヤル・インスティチューション

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世界大百科事典 第2版の解説

デュワー【James Dewar】

1842‐1923
イギリスの化学者,物理学者。スコットランドの生れ。エジンバラ大学卒業後,ベルギーのF.A.ケクレのもとに学んだ。1875年ケンブリッジ大学教授,77年ロンドンのローヤル・インスティチューションの化学教授となり,1904年ナイトの称号をうけた。初期には有機化学を手がけるが,その後ライビングG.D.Liveingとともにアルカリ金属をはじめとする種々の金属のスペクトルの研究を行い,スペクトル系列発見の先駆をなした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デュワー
でゅわー
James Dewar
(1842―1923)

イギリスの物理学者、化学者。エジンバラ大学で学び、1875年からケンブリッジ大学の実験科学教授、1877年から王立研究所の化学教授を兼任。1888年にはイギリスの化学者アーベルFrederick Augustus Abel(1827―1902)と共同で無煙火薬コルダイトを発明したほか、研究はきわめて広範囲にわたり、有機化学、分光学、高温測定、極低温などで多数の論文を発表した。とくに極低温については当時の第一人者で、1891年に液化した酸素とオゾンが磁石に引き付けられることを発見、1898年には水素の液化に、翌1899年には凝固に成功し、零下260℃を記録、絶対零度まであと13度に迫った。また、1892年から3年間、J・A・フレミングと協力して極低温での金属の電磁気学的な性質を研究、すべての純粋な金属の電気抵抗は温度とともに急激に減少し絶対零度で消失する曲線を描くことを発見した。デュワーが極低温の研究でこれらの業績をあげることができたのは、真空の断熱作用を利用したデュワー瓶(いわゆる魔法瓶)を1892年に発明したためで、これは今日では家庭でも広く利用されている。[加藤邦興]

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