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デルボー Delvaux, Paul

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

デルボー
Delvaux, Paul

[生]1897.9.23. リエージュ,アンタイト
[没]1994.7.20. フルネ
ベルギーの画家。特異なシュルレアリスムの画家と目されている。ブリュッセルの美術学校で学び,新印象主義,表現主義の影響を受けた。その後,イタリア,フランスを旅行中に G.キリコやシュルレアリストの作品に刺激され,シュルレアリスム展に出品するようになる。古典的なスタイルを活用して,月光の降り注ぐ荒涼とした風景のなかを夢遊病者のように彷徨する裸婦をテーマに描く。代表作『不安な町』 (1941) 。

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百科事典マイペディアの解説

デルボー

ベルギーのシュルレアリスムの画家。アンタント生れ。ブリュッセルで初め建築を,次いで絵画を学ぶ。初期には後期印象派や表現主義の影響下にあったが,1934年にブリュッセルで開かれた展覧会でキリコの作品を知り,その後の作風を決定づけた。

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世界大百科事典 第2版の解説

デルボー【Paul Delvaux】

1897‐1994
シュルレアリスムの代表的な画家。ベルギーのアンタイトに生まれ,ブリュッセルの美術学校で古典絵画を学ぶ。1925年ブリュッセルで最初の個展を開く。キリコの影響をうけ,独特のパースペクティブをもつ空間(しばしば古代都市)のなかに,無表情の裸婦が夢遊病者のようにたたずむ光景を細密に描き,エロスと死の交錯する情念をかきたてる。代表作に《シレーヌの村》(1942)などがある。ブリュッセルに住んだ。【岡田 隆彦】

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大辞林 第三版の解説

デルボー【Paul Delvaux】

1897~1994) ベルギーの画家。シュールレアリスムの代表者の一人。深い遠近法の空間に静止する大きな瞳の裸婦によってエロスと死の交錯する幻想的な世界を表現する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デルボー
でるぼー
Paul Delvaux
(1897―1994)

ベルギーの画家。リエージュに近いアンテイトに生まれる。最初建築を、ついで絵画をブリュッセルの王立美術学校に学ぶ。ベルギーの表現主義、イタリア形而上(けいじじょう)絵画のデ・キリコ、同じベルギーのシュルレアリスト、マグリットたちの影響を受け、1930年代、とくに37年前後から、裸婦となかば架空の建築あるいは都市の組合せという、アングル風の異常な静寂さに満ちた古典主義的構図の独特の様式が確立される。裸婦は、ある見本市(いち)の衛生博物館での蝋(ろう)人形から触発されたものであり、建築物は、古代の廃墟(はいきょ)、現代風の室内、電車や駅のある現代都市のイメージから出発しているが、裸婦像と同様、彼の内面的な夢を示している。50年に母校の教授、65年には校長となり、79年、王立アカデミー会員に選ばれた。[中山公男]
『中原佑介解説『現代世界の美術19 デルヴォー』(1986・集英社)』

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