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デ・ラ・メア De La Mare, Walter (John)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

デ・ラ・メア
De La Mare, Walter (John)

[生]1873.4.25. ケント,チャールトン
[没]1956.6.22. ミドルセックス,トウィックナム
イギリスの詩人,小説家。ロンドンのセント・ポール校に学び,『子供時代の歌』 Songs of Childhood (1902) で文名を確立した。夢幻的神秘的な雰囲気をかもしだす独特の用語と韻律を駆使して,代表作『耳すます者』 The Listeners (12) をはじめ,多くのすぐれた詩集を刊行,「ジョージ朝詩人」を代表する存在の一人となる。ほかに,小説『帰郷』 The Return (10) ,『小人の思い出』 Memoirs of a Midget (21) ,評論『私見』 The Private View (53) など。

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百科事典マイペディアの解説

デ・ラ・メア

英国の詩人,小説家。ユグノーの家系に生まれる。詩集《幼年時代の歌》(1902年),《ピーコック・パイ》(1913年),《旅人》(1946年),《翼ある戦車》(1951年)などで,高度の技巧と夢幻的世界を示す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デ・ラ・メア
でらめあ
Walter John De la Mare
(1873―1956)

イギリスの詩人、童話作家。ユグノー派の血を引く名家の一員としてケントに生まれ、聖パウロ聖歌学校を卒業。ウォルター・ラマルの名で詩集『幼年期の唄(うた)』(1902)を発表、小説『ヘンリー・ブロッケン』(1904)で文壇に名を知られるようになり、幼年期の幻想を主題にした繊細で幽艶(ゆうえん)な作品を次々に発表した。とくに詩集『耳をそばだてる人々』(1912)、童謡集『孔雀(くじゃく)のパイ』(1913)は彼の叙情的・神秘的な傾向とことばの技巧が洗練の極致に達したものとして高く評価された。しかし彼は詩風をさらに枯淡に深化させ、『旅人』(1946)、『翼のはえた戦車』(1951)などの長詩では幻想が宗教的な次元にまで昇華されている。また『魔女の箒(ほうき)』(1925)などの幻想童話でも有名。G・グリーン、D・トマスなどという層の厚い人々が愛読し、影響を受けていることにも注目してよい。1956年6月22日没。[出淵 博]
『三井ふたばこ訳『世界名詩集大成10 耳をそばだてる人々』(1959・平凡社) ▽脇明子訳『ウォルター・デ・ラ・メア作品集』全三巻(1976・牧神社)』

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