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トゥクマン
アルゼンチン北西部の中心都市。サン・ミゲル・デ・トゥクマンとも。アンデス山脈東麓の灌漑(かんがい)農業地域の中心で,サトウキビを産し,全国の7割の砂糖を産出する。鉄道・道路交通の要地。繊維,電子機器などの工業が行われる。1565年創設。スペイン植民地時代はボリビアとの商業で栄えた。54万9000人(2010)。
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トゥクマン【Tucumán】
アルゼンチン北西部にある同名州の州都。正称はサン・ミゲル・デ・トゥクマンSan Miguel de Tucumán。標高約400m,人口47万0604(1991)。1565年ディエゴ・デ・ビジャロエルによって建設されたが,1685年に,リマとブエノス・アイレスを結ぶ交通の要路にあたる現在の地点に移った。スペイン植民地時代には,アルト・ペルー(現在のボリビア)の鉱山地帯に衣料や食料,家畜などを供給する商業の中心地として栄え,18世紀末にサトウキビ栽培が普及してからは糖業の中心地となった。
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トゥクマン
とぅくまん
Tucum
n
アルゼンチン北西部、トゥクマン州の州都。正称はサン・ミゲル・デ・トゥクマンSan Miguel de Tucum
n。都市圏人口52万3823(2001)。アルゼンチン北西部における政治、商・工業、文化の中心地である。亜熱帯気候で適度な降雨量に恵まれた後背地ではサトウキビ栽培が盛んで、トゥクマン州は国内最大のサトウキビ、精糖、アルコール産地であり、同市はサトウキビ、果実、穀物、精糖などの集散地となっている。1983年から国内で初めてアルコール燃料製造、実用化が開始された。初期植民地時代の1565年に建設され、1685年に現在の地に移転された。16~17世紀にポトシ銀山地域との交易で栄えたが、その後のパンパ地方を中心とする同国の発展からは取り残された。市内には植民地期様式の建造物が多く、歴史博物館、トゥクマン大学がある。[今井圭子]
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