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トマス・ア・ケンピス トマス・ア・ケンピスThomas a Kempis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トマス・ア・ケンピス
Thomas a Kempis

[生]1379/1380. ケンペン
[没]1471.8.8. ズウォレ近郊アグネーテンベルク
ドイツの神学者。本名 Thomas Hemerhen。ドイツ神秘主義に属する。 1392年オランダのデフェンテル学院に学び,G.グローテらの修道会である共同生活兄弟会の教養を受けた。 1408年修道士,13年司祭となり,アグネーテンベルクのアウグスチノ会の修道院で謙虚な学究生活をおくった。『キリストにならいて』 De imitatione Christiの著者とされ,内面性,情動性,禁欲,中庸を説いた彼の著作は,近代敬虔運動を代表する。

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百科事典マイペディアの解説

トマス・ア・ケンピス

ネーデルラントの神秘思想家,修道者。デーフェンテルの〈共同生活兄弟団〉に学び,1399年兄ヨハネスが院長を務めるアウグスティヌス参事会修道院に入り,著述と信仰に専念した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トマス・ア・ケンピス
とますあけんぴす
Thomas Kempis
(1379/1380―1471)

ドイツのキリスト教的神秘思想家。本名はトマス・ハンメルケンTh. Hamerken。ライン川沿いのデュッセルドルフ近くのケンペンで生まれる。「共同生活兄弟会」の会員となり、その生涯の大半をオランダのズウォレ近くの聖アグネス山のアウグスティヌス会修道院で過ごした。15世紀前半にラテン語で書かれたキリスト教修徳書『キリストに倣いて』(イミタチオ・クリスチImitatio Christi)の著者と推定されている。「聖なる三位(さんみ)一体についての高度に精細な議論は、あなたが謙遜(けんそん)でないならばなんの役にたつであろうか」という同書の簡潔平明で力強いことばにみられるように、内的生活と修徳に関して彼は理論的であるよりむしろ純粋に実践的な傾向を示している。この書物はおそらく修道者のために書かれたが、『新約聖書』に次いで広く愛読され、50か国語以上に翻訳されてキリスト教修徳書の古典になっている。日本では、キリシタン時代の16世紀末に邦訳本『こんてむつすむん地』が出版され、今日では数種類の翻訳がある。[宮内久光]
『大沢章・呉茂一訳『キリストにならいて』(岩波文庫)』

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