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トレンチャー

百科事典マイペディアの解説

トレンチャー

ディッチャーとも。比較的幅が狭くて深い溝を掘る農業機械。トラクターに多数の小型の掘削用バケットをチェーンでつなぎ環状にして取り付け,走行しながらこれを回転して掘削し側方に排土する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

トレンチャー【trencher】

農業機械。溝掘機の一種で,比較的幅が狭くて深い溝を掘る機械である。コンベヤ型,ロータリー型,ショベル型の3種類に分けられる。コンベヤ型はチェーン状のコンベヤにカッターをつけて土を切り削りながらコンベヤですくい上げるものである。すくい上げられた土は,排土コンベヤによって側方に送られ堆積する。トレンチャーはトラクターにつけられ,微速で前進しながら掘削作業をする。専用機もある。ロータリートレンチャーは大きな円板の周囲にL字形のカッターをつけたもので,円板を回転させながら微速前進させると,カッターは土を切断しながら地上にすくい上げて溝を掘っていく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トレンチャー
とれんちゃー
trencher

幅の狭い、比較的深い溝を掘削する機械の総称で、農業や建設業で用いる。構造から次のように分類され、それぞれに自走式とトラクター搭載式のものがある。
(1)ラダーチェーン式 チェーンに掘削用の爪(つめ)を取り付け、回転させながら溝を掘る。農業では、主としてゴボウやナガイモの掘り取りなどに用いる。掘削幅は11~46センチメートル(掘削爪の交換による)、掘削深さは最大1.3メートル。
(2)バケットチェーン式 ラダーチェーンの掘削爪のかわりにバケットとよばれる容器を取り付けて土をすくい上げるもので、柔軟地の溝掘りに利用される。掘削幅は最大20センチメートル、掘削深さは最大1.5メートル。
(3)オーガー式 爪を螺線(らせん)状に配置した垂直回転軸(オーガー)を土中に位置させ、回転させながら移動することによって、断面が逆台形状の溝を掘る。掘削深さは最大1メートル。
(4)ロータリー式 直径25センチメートル~1メートルの円盤の周囲に爪を付け、回転させて溝を掘る。掘削幅は16~20センチメートル、掘削深さは60センチメートル~1.2メートル。
 農業では根菜類の掘り取り、水田の暗渠(あんきょ)排水用の溝掘り、果樹園や茶園での深層施肥溝掘り、ビニルハウス内の深耕(天地返し)などに利用される。建設工事での利用は、上下水道工事、建築基礎の溝掘りなどで、一般にチェーン式の機械が多用されている。[八木 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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