翻訳|traceability
さまざまな量の測定に用いられる計測器は,それぞれの量の単位の基準をもとにして目盛が定められていなければならない。そのために量ごとに単位の国家標準が定められており,さらにその値を一般の計測器に伝えるための精度の高い標準器が何段階か用意され,計測器の目盛定めや校正に用いられている。このように一般の計測器が精度的により高位にある標準器,あるいは計測器によって次々と校正され,単位の国家標準とつながる経路が確立されていることをトレーサビリティという。トレーサビリティが確立されていれば標準器,または計測器の表す値は国家標準を写しとったものとなり,精度,とくに正確さが保証されているとみなすことができる。
→精度
執筆者:飯塚 幸三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…非接触方式の温度計を使うときの前提条件は基本的に図4‐aのとおりであるということを,つねに念頭に置く必要がある。
[温度測定のトレーサビリティtraceability]
長さ,質量のような量のトレーサビリティ(〈精度〉の項目を参照)を確保する際には,標準の量の2倍,3倍,……という考え方を援用することもできるが,温度については,この考え方だけでは処理できない面があり,高温にせよ低温にせよ,問題とする温度を現実に作り出したうえで,標準の温度計との比較を行って正確さを判定しなければならないのがふつうである。そこで,温度の範囲をいくつかに区分し,それぞれについての標準温度計や比較校正用の装置が考案されている。…
…非接触方式の温度計を使うときの前提条件は基本的に図4‐aのとおりであるということを,つねに念頭に置く必要がある。
[温度測定のトレーサビリティtraceability]
長さ,質量のような量のトレーサビリティ(〈精度〉の項目を参照)を確保する際には,標準の量の2倍,3倍,……という考え方を援用することもできるが,温度については,この考え方だけでは処理できない面があり,高温にせよ低温にせよ,問題とする温度を現実に作り出したうえで,標準の温度計との比較を行って正確さを判定しなければならないのがふつうである。そこで,温度の範囲をいくつかに区分し,それぞれについての標準温度計や比較校正用の装置が考案されている。…
…通常,国家標準を基とし,校正を通じて現場の計測器までつながっていることが必要である。このことをトレーサビリティの確保という。
[測定データの処理]
測定結果の表示には最確値として平均値,偶然誤差として平均値の標準偏差の推定値
をとる。…
※「トレーサビリティ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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