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ドイツ座 ドイツざDeutsches Theater

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドイツ座
ドイツざ
Deutsches Theater

ベルリンの劇場。 1883年演出家 A.ラロンジュらにより,新旧の名作レパートリー上演を目的として開設された。 94年フライエ・ビューネと合併し O.ブラームの経営に移ってから,H.イプセン,G.ハウプトマンらの作品を上演,ドイツ自然主義演劇の中心となった。 1905~33年には,若い俳優を率いて新劇場 (ノイエ・テアター) から移ってきた M.ラインハルトの本拠となり,彼の野心的な演出作品を上演。 J.カインツ,A.ゾルマらドイツの名優を輩出した。 46年東ベルリン国立劇場と改称され,初期のベルリーナー・アンサンブルの本拠地となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ドイツざ【ドイツ座 Deutsches Theater】

ベルリンにある劇場。付属の小劇場(カンマー・シュピール)と小スタジオをもつ。もともとベルリンのシューマン通りに1850年に建設されていた劇場を,83年,当時の有名な演出家A.ラロンジュが買収・改築して〈ドイツ座〉として開場したのがその始まりである。94年にはO.ブラームの経営に移り,その監督時代にはイプセン,ハウプトマンなど現代劇を演目の中心にすえた。1905年M.ラインハルトが監督になると,私立劇場ながらベルリンの演劇の中心となり,多くの名優をそろえ,シェークスピアから現代劇までの幅広い演目を誇った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドイツ座
どいつざ
Deutsches Theater

ドイツの代表的な劇場。ベルリン中心部にある。1883年に創設されて演出家ブラームのもとで自然主義演劇をリードし、1905年からラインハルトの演出によるシェイクスピア劇や現代劇の新機軸によって世界的名声を得た。室内劇場とよばれる小劇場をもち、これの規模と設備が1924年(大正13)に発足した築地(つきじ)小劇場の手本となったという意味で日本の新劇の歴史に影響を及ぼしている。第二次世界大戦後にベルリンが東西に分裂していた時期は、東ベルリンの最重要の劇場として古典劇から現代劇までリアリズムを基調とする演目で旧東ドイツ(ドイツ民主共和国)の演劇をリードしつづけた。ドイツ再統一以降は新しいドイツの首都となることになったベルリンの代表的な劇場として昔日の名声をとりもどしている。[宮下啓三]

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世界大百科事典内のドイツ座の言及

【ブレヒト】より

…ミュンヘン大学に入学するとすぐ召集を受け,衛生兵として第1次大戦を経験したが,復員後スパルタクス団の蜂起から脱落する帰還兵を描いた劇《夜打つ太鼓Trommeln in der Nacht》の初演(1922)で注目されクライスト賞を受賞,ミュンヘン室内劇場の文芸部に迎えられた。だが既成演劇に挑戦するためにやがて宿願のベルリン進出を果たし,ドイツ座の文芸部員となった。《都会のジャングル》(1923初演),《男は男だ》(1926初演)によって新進劇作家の地位を確保した彼は,感情移入に基づく演劇の否定をしだいに体系化していく。…

【ラインハルト】より

…オーストリアのバーデン生れ。俳優としてO.ブラームに発見され,1894年からベルリンのドイツ座に登場したが,やがてブラーム的な自然主義を離れて1902年に独立。象徴的,新ロマン主義的な新しい傾向を示す作品《どん底》や《サロメ》の上演に成功して,05年にはブラームに代わってドイツ座の監督となり,回り舞台を駆使した《真夏の夜の夢》で演出家としての評価を決定づけた。…

※「ドイツ座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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