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ドッブ ドッブDobb, Maurice Herbert

4件 の用語解説(ドッブの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドッブ
ドッブ
Dobb, Maurice Herbert

[生]1900.7.24. ロンドン
[没]1976.8.17.
イギリスマルクス経済学者。 1922年ケンブリッジ大学卒業後,ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで研究を続け,24年ケンブリッジ大学講師となり,59年上席講師。同大学で唯一のマルクス経済学者。

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百科事典マイペディアの解説

ドッブ

英国のマルクス主義経済学者。ケンブリッジ大学講師(1926年),ロンドン大学客員講師(1943年)などを経て,1951年デリー大学客員教授。《政治経済学資本主義》で近代経済学を批判,この立場から《資本主義発展の研究》を著し,また社会主義経済の発展過程,発展途上国開発の理論を研究。

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世界大百科事典 第2版の解説

ドッブ【Maurice Herbert Dobb】

1900‐76
イギリスの経済学者。ロンドンに生まれ,ケンブリッジ大学とロンドン大学で学び,1925年ケンブリッジ大学で教職につき,そこで生涯を送った。彼は近代経済学の伝統的理論を学び,それを批判してマルクス経済学に進んだ。はじめ企業論・賃金論で伝統的理論を批判し,資本主義の階級関係を強調した。価値論,恐慌論,帝国主義論等を含む主著《政治経済学と資本主義》(1937)は,欧米マルクス経済理論の代表作の一つとなった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドッブ
どっぶ
Maurice Herbert Dobb
(1900―1976)

イギリスの代表的マルクス経済学者。ロンドンに生まれる。1922年にケンブリッジ大学卒業後、ロンドン大学で研究生活を送ったが、25年母校ケンブリッジ大学に復帰、65年に定年退職するまで同大学唯一のマルクス経済学者として活躍。この間、59年には教授に次ぐポストとされるリーダーに選任された。彼の研究業績はきわめて広いが、第一にあげられるべきは、マルクス経済学の理論的研究と近代経済学の批判で、イギリス経済学の伝統にたちながら、欧米諸国にマルクス経済学を受容可能とした彼の功績はきわめて大きい。資本主義経済発達史の研究もこれと関連する。第二は、彼の処女作『革命後のロシア経済の発展』Russian Economic Development since the Revolution(1922)に始まる社会主義経済の理論的および歴史的研究で、この面でも第一級の業績を残している。1930年代の「社会主義における経済計算論争」当時は集権論者にくみしたが、第二次世界大戦後のスターリン批判後は、ソ連や東欧諸国の経済改革派を積極的に支持し、大きな影響を与えた。第三は、開発途上国開発理論の研究で、56年のインド旅行が契機となっている。そのほかP・スラッファと協力して『リカード全集』の刊行にあたったことが特記される。彼の主著はほとんどすべて邦訳され、『資本主義発展の研究』Studies in the Development of Capitalism(1946)をめぐる封建制から資本主義への「移行論争」は、わが国の経済史家をも巻き込んだ国際的論争となったほか、50年代後半期の「現代資本主義論争」にも積極的に発言し、わが国の経済学界に大きな影響を与えた。[佐藤経明]
『岡稔訳『政治経済学と資本主義』(1952・岩波書店) ▽京都大学近代史研究会訳『資本主義発展の研究』(1954、55・岩波書店) ▽都留重人他訳『経済理論と社会主義』(1958、59・岩波書店) ▽石川滋・宮本義男訳『経済成長と経済計画』(1965・岩波書店) ▽玉井龍象・藤田整訳『現代経済体制論』(1970・新評論) ▽中村達也訳『厚生経済学と社会主義経済学』(1973・岩波書店) ▽野々村一雄訳『ソヴェト経済史 上』(1974・日本評論社) ▽岸本重陳訳『価値と分配の理論』(1976・新評論)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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