ドーラン(英語表記)〈ドイツ〉Dohran

デジタル大辞泉の解説

ドーラン(〈ドイツ〉Dohran)

《ドイツの製造会社の名から》舞台や映画・テレビの撮影の際に俳優などが化粧に用いる油性の練りおしろい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

ドーラン

油性おしろいの一種。最初フランスのドーランDorin社から輸入されたためこの名がある。クリーム状で,色彩は多種。おもに映画,演劇などの舞台化粧に用いられる。
→関連項目メーキャップ(演劇)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ドーラン

メーキャップ化粧品の一種。英語ではグリース・ペイントgrease paintと呼ばれるもの。パリのドーランDorin社から,主として舞台化粧用として発売されていたもので,明治の末ころから日本にも輸入され,〈バトン・ドーランbâton dorin〉の商品名で売り出された。色は砥粉(とのこ)色,桜色,紅,紫,茶,薄黒,黒,光,影などと多彩で,棒状。無機顔料レーキ(染付け顔料),体質顔料などを,ワセリンラノリン,固形パラフィン,蜜蠟,流動パラフィン,香料などといっしょに溶かし,練り合わせたもので,長時間舞台で汗をかいても化粧崩れしないという利点があった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ドーラン【Dohran】

〔ドイツのドーラン社の製品が多く使われたのでいう〕
俳優が役の顔ごしらえに用いる油性の練りおしろい。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドーラン
どーらん
Dohranドイツ語

舞台化粧に使われる油性おしろいで、グリース・ペイントgrease paintとよばれるものの俗称。マックス・ファクター社のパンスティックPanstickが有名で、主としておしろい下の地塗り色として使われる。形は棒状で、耐油性の紙で包装されたものが多い。日本では、初めドイツのドーラン社がとくに広くこの種のおしろいを宣伝したので、社名がそのまま通称名となった。第二次世界大戦後は日本でも舞台化粧用品の製作技術が進み、とくに演劇、映画、テレビのメークアップ用として、三善(みつよし)の製品がある。[大木 靖]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

ドーラン

〘名〙 (Dohran ドイツ、ドーラン社の製品がよく知られたところから) 舞台化粧や映画・テレビの撮影用に用いられる油性の顔料。〔モダン辞典(1930)〕
※魔に憑かれて(1957)〈北原武夫〉「怒ったような顔つきで、ドーランを塗っている」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ダイバーシティ

ダイバーシティとは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方のこと。 もとは、社会的マイノリティの就業機会拡大を意図して使われることが多かったが、現在は性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、学歴、価...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ドーランの関連情報