ナクソス島(読み)ナクソスとう(英語表記)Nísos Náxos

  • Naxos
  • Náxos
  • ナクソスとう〔タウ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ギリシア,エーゲ海南部,キクラデス諸島最大の島。東岸に沿って山地が延び,最高点 1007m。西岸に中心集落ナクソスがある。前7~6世紀白い良質の大理石を彫像用に輸出し,繁栄。前6世紀僭主リュグダミス治下にアテネの僭主ペイシストラトスと同盟。前5世紀デロス同盟に加盟。 1207~1566ベネチア領。その後は短期間ロシアに占領されたほかは 1830年までオスマン帝国領。土壌肥沃で,水にも恵まれ,白ワイン,シトロンその他の柑橘類を産するが,主要輸出品は金剛砂。ナクソスの北でミケーネ時代の遺跡が発掘されている。面積 428km2。人口1万 4037 (1981) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

NaxosΝάξος》ギリシャ南東部、エーゲ海にある島。キクラデス諸島の中で最も大きく、パロス島の東に位置する。主な町はナクソス。島の中央にそびえる標高1004メートルのゼウス山は同諸島中で最も高い。オリーブ、ワイン、良質な大理石の産地。ギリシャ神話で、テセウスの命を救ったアリアドネが置き去りにされた島として知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ギリシア南東部、エーゲ海南部のキクラデス諸島中最大の島。面積428平方キロメートル、人口1万7646(2001)。東半分は険しい山地で大理石を産する。最高峰ジアZiá(別称ドリオスDríos)山は標高1002メートル。西側に沃野(よくや)が開け、柑橘(かんきつ)類、オリーブ、良質のワインなどの産地で、畜産も盛んである。中心市は北西岸のナクソス。ミケーネ時代末期にギリシア人の集落が形成され、紀元前11世紀にイオニア人に占拠され、前735年ごろシチリア島の植民市ナクソス建設に参加し、前6世紀後半に僭主(せんしゅ)リグダミスのもとで繁栄した。前490年ペルシア軍に破壊され、デロス同盟に加盟し、前470年ごろ加盟国中最初に離反して失敗し、前4世紀には第二次アッティカ海上同盟に加わった。中世には、第4回十字軍(1202~04)を機にベネチア人のエーゲ海支配の拠点として栄えたが、1566年オスマン帝国の支配下に入った。1832年よりギリシア領。

[清永昭次・真下とも子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

旺文社世界史事典 三訂版の解説

エーゲ海にあるキクラデス諸島中最大の島
ディオニソス祭で名高い。イオニア反乱に加担し,前490年アケメネス朝軍に破壊された。戦後はデロス同盟に加わり,アテネに従属した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

出し子

1 だし汁を取るための干した雑魚(ざこ)。煮干し。2 振り込め詐欺などの犯罪に利用された預金口座から現金を引き出す役をいう隠語。→掛け子 →受け子...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android