日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナショナル・アトラス」の意味・わかりやすい解説
ナショナル・アトラス
なしょなるあとらす
national atlas
一国の自然、経済、社会、文化などの実態を多数の地図によって表現し、地図帳として体系的に編集したもの。世界の80以上の国で、国の地図作成機関または科学アカデミーなどにより、それぞれのナショナル・アトラスが作成されている。日本では、国土地理院で1971年(昭和46)から6年間にわたって編集され、1977年にA2判型、解説を含め約300ページの『日本国勢地図帳』(日本地図センター刊)が、さらに1990年(平成2)に新版が刊行された。ナショナル・アトラスは、国土計画、地方計画をはじめ、各種の調査、研究の基礎資料となるほか、教育や民間の企業活動にも利用され、さらに海外諸国への国情の正確な紹介にも役だっている。
[五條英司]
『建設省国土地理院編『日本国勢地図』新版(1990・日本地図センター)』
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