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ネコノメソウ

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百科事典マイペディアの解説

ネコノメソウ

ユキノシタ科の多年草で,北海道〜九州の山地の湿地にはえる。匍匐(ほふく)枝が地上をはい,茎は高さ5〜20cm。葉は対生し卵円形で,縁には低い鋸歯(きょし)がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ネコノメソウ【Chrysosplenium grayanum Maxim.】

山地の湿地や水たまり,ときには水田にもはえ,しばしば群生するユキノシタ科の多年草で,早春,小さな目だたない花を開く(イラスト)。全体に淡緑色で,無毛,水気が多く軟弱である。蒴果(さくか)は上部が裂けて多くの種子をのぞかせるが,その果実のようすが,瞳孔を閉じた昼間のネコの目に似ているというので,この和名がつけられた。根茎は長く横にはい,花茎は立ち上がって葉を対生する。葉は広卵形で,縁に3~8対の内曲した鈍鋸歯がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ネコノメソウ
ねこのめそう / 猫目草
[学]Chrysosplenium grayanum Maxim.

ユキノシタ科の多年草。全体に淡緑色で無毛、水気が多く軟弱である。根茎は横に長くはい、花茎は立ち上がって葉を対生する。葉は広卵形で、縁(へり)に3~8対の内曲した鈍い鋸歯(きょし)がある。花茎の上部に茎葉とほぼ同形の包葉が密につき、しばしば黄色を帯びる。花は包葉に包まれ、密な集散花序をつくる。花には花弁はなく、4個の萼(がく)裂片と4個の雄しべがある。萼裂片は淡黄色、卵円形で先は丸く、内面はくぼみ、花期に直立する。雄しべは萼裂片の基部につき、萼裂片より短い。子房は下位、二心皮からなり、側膜胎座に多くの胚珠(はいしゅ)をつける。(さくか)は上部が裂けて多くの種子をのぞかせるが、この果実のようすが瞳孔(どうこう)を閉じた昼間のネコの目に似ているというので、ネコノメソウの名がある。種子は茶褐色で光沢があり、一面に微細な乳頭状突起がある。山地の湿地や水たまり、ときには水田にも群生し、南千島、北海道、本州、四国、九州に広く分布する。[若林三千男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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