ノブドウ(野葡萄)(読み)ノブドウ(英語表記)Ampelopsis brevipedunculata var. maximowiczii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノブドウ(野葡萄)」の意味・わかりやすい解説

ノブドウ(野葡萄)
ノブドウ
Ampelopsis brevipedunculata var. maximowiczii

ブドウ科の多年草山野に普通にみられるつる草で,東アジアの温帯暖帯に広く分布する。茎は基部が太く木質で,数mに伸びる。葉は互生し,3~5裂する心臓状卵形で,径5~10cmあり,裏面は淡緑色,脈上に毛がある。葉と対生する位置に巻きひげを生じ,ふたまたに分裂する。7~8月,葉と対生して集散花序をつくり,多数の緑色の小花をつける。果実は径6~8mmの球形の液果で,白,紫,青色などが混っている。しばしば果実はブドウタマバエやブドウトガリバガなどの幼虫寄生により,虫こぶになる。

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