ノルデステ

百科事典マイペディアの解説

ノルデステ

ブラジルの地域区分で,北東部を指す。マラニョン,ピアウイ,セアラ,リオ・グランデ・ド・ノルテ,パライバ,ペルナンブコ,アラゴアス,セルジペ,バイアの9州とフェルナンド・デ・ノローニャ直轄領を含む。面積約155万km2,人口5308万人(2010)。今日ではブラジル国内の低開発と貧困の問題地域となっているが,1763年までポルトガル植民地の主都は現バイア州のサルバドルであった。大西洋岸にサトウキビの大農園(ファゼンダ)が発達し,アフリカから多数の黒人奴隷が導入され,ノルデステの社会と経済は砂糖産業をめぐって形成された。内陸部は砂糖地帯への食糧・原料補給地として開発され,牧畜業,穀物,綿栽培などが行われる。18世紀以降カリブ海地域の砂糖に圧倒され,停滞が始まった。1959年に北東ブラジル開発庁(SUDENE)が設置され,工業生産が増加してきたが,近年大都市フォルタレザレシフェ,サルバドルへの人口集中が激化している。1930年代には同地方の社会問題を描いたJ.アマドらの小説家たちが登場し,近代文学運動を推進したほか,植民地時代の建築物,アフロ・アメリカ的な民俗行事を中心に観光客が増えている。
→関連項目クビチェックブラジルムラートリオ・デ・ジャネイロ

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世界大百科事典 第2版の解説

ノルデステ【Nordeste】

ブラジルの地域区分上の称で,北東部を指す。おおよそ南緯2゜~16゜,西経35゜~47゜にまたがる熱帯地域で,マラニョン,ピアウイ,セアラ,リオ・グランデ・ド・ノルテ,パライバ,ペルナンブコ,アラゴアス,セルジペ,バイアの9州とフェルナンド・デ・ノロニャ直轄領を含む。面積154万2271km2。ブラジル全国の18%を占める。人口3541万9156(1980)。最初の国勢調査(1872)では人口463万8560で全国の47%を占めていたが,この比率は年々減少し,1980年には29%を占めるにすぎない。

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