ハイアット(Alpheus Hyatt)(読み)はいあっと(英語表記)Alpheus Hyatt

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハイアット(Alpheus Hyatt)
はいあっと
Alpheus Hyatt
(1838―1902)

アメリカの古生物学者。ワシントンに生まれる。ハーバード大学を卒業。マサチューセッツ工科大学動物学・古生物学教授(1870)、ボストン大学生物学教授(1887~1902)などを歴任した。頭足類化石の分類体系を確立し、進化についての研究を行い、反復説生物発生原則)の立場にたった。とくに中生代ジュラ紀のアンモナイトの属種を樹立し、また頭足類殻の初期の部屋を調べることによりオウムガイ目(もく)とアンモナイト目の初期発生の違いを明らかにした。ツィッテルの『古生物学便覧』中の頭足類を執筆(1900)している。

[小畠郁生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例