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ハクルート Hakluyt, Richard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハクルート
Hakluyt, Richard

[生]1552頃.ロンドン
[没]1616.11.23. ロンドン
イギリスの著述家。オックスフォード大学を出てから初期航海者の事跡に興味をいだき,『イギリス国民の主要航海記』 The Principal Navigations,Voyages,Traffiques and Discoveries of the English Nation (1589,増補改訂3巻,98~1600) を著わし,当時の航海者に大きな刺激を与え,後世に貴重な資料を残した。なお彼にちなんで,1846年「ハクルート協会」が設立され,航海記叢書の刊行が続けられている。

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百科事典マイペディアの解説

ハクルート

英国の地理学者,評論家。大航海時代の初期航海者に関心をもって膨大な資料を集め,《イギリス国民の主要航海》などを著した。なお彼の遺志を継いで1846年ハクルート協会が設立され,ハクルート双書を刊行。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハクルート【Richard Hakluyt】

1552‐1616
イギリスの地理学者,政論家。オックスフォード大学卒。学生時代から地理学に関心を示す。あたかもイギリス大航海時代の高揚期に当たり,探検・航海の記録・見聞をひろく収集,実際面では北アメリカ植民の熱烈な唱道者となった。また聖職者としては,1583‐88年パリ駐在大使館付牧師,1603年ウェストミンスター大聖堂助祭。主著《イギリス国民の主要航海》(初版1589,増補版1598‐1600)は彼が生涯にわたって収集した内外の記録を集成したもの。

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世界大百科事典内のハクルートの言及

【移民】より

… 17,18世紀の最も大きな移民の流れは,イギリスやドイツなどから北アメリカへ向かった。イギリスでは,すでに16世紀後半のエリザベス時代,地理学者R.ハクルートが新大陸への植民を推奨するが,その目的は当時社会問題になっていた大量の失業者・浮浪者を植民地に移住させ,本国の〈負担〉を軽減することにあった。17,18世紀移民の多くは貧しい単身の青年であり,年季契約移民の形態をとった。…

【旅行記】より

…バスコ・ダ・ガマの航海は,ポルトガルの国民的詩人カモンイスに同じ冒険の旅を企てさせることとなり,彼はその体験をふまえて,ガマを主人公とした大航海叙事詩,ホメロスの作品としばしば比較される《ウズ・ルジアダス》(1572)を書いた。マゼラン海峡や南アメリカ沿岸の探検記を書いたペドロ・サルミエント・デ・ガンボアは,F.ドレークと戦って捕虜になり,イギリスに連行されてそこで体験を語ったが,それを聞いたR.ハクルートは,探検記の大コレクションを完成し,航海・探検の歴史を執筆するに至った。彼のコレクションは今日でも貴重であり,彼の名を記念するハクルート協会(1846設立)は,初期の探検・航海記の刊行事業をいまなお続けている。…

※「ハクルート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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