ハルモニウム(英語表記)harmonium

翻訳|harmonium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハルモニウム
harmonium

楽器の一種。日本では一般にオルガンと呼ばれる。鍵盤のついたフリー・リード楽器で,リード・オルガンの一種。足踏み式のふいごまたは電動モーターによって空気を送り込む。パイプ・オルガンとは異なり,パイプ代りにリードを使用し,ヨーロッパのものは吹出し式,アメリカのものは吸込み式が多い。

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百科事典マイペディアの解説

ハルモニウム

金属性のリード発音体として,送風によって発音する鍵盤(けんばん)楽器。ハーモニウムともいう。各音について1個以上のリードが使われ,レバーによってリードの系列(ストップ)を選べるようにしたものもある。1840年フランスのA.F.ドバンによって考案され,軽便なオルガンとして普及。奏者が両足で操作する足踏式ふいごで送風されるが,ペダルに連結したふいごから空気をリードに送る方式と,リードを経由してふいご内へ空気を吸い込む方式の2種がある。日本では後者が,〈リード・オルガン〉,あるいは単に〈オルガン〉の名で家庭や学校に広く普及した。なお,同様の発音機構を備えたアコーディオンバンドネオンは,演奏法と形態が異なるため一般にこの中には含まれない。
→関連項目楽器カッワーリータンブーラハーモニカ

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世界大百科事典 第2版の解説

ハルモニウム【harmonium】

金属性のフリー・リードを発音体としてもつ箱状据置鍵盤楽器。発音に必要な送風は,奏者自身が両足を使って操作する足踏式ふいごによる。風がリードを通って吹き出す式のものと,リードを通して風を吸い込む式のものとあり,後者が日本では普及し,〈リード・オルガン〉あるいは単に〈オルガン〉と呼ばれている。アコーディオンバンドネオンは,発音機構は同じであるが,形態,演奏法が異なるので,この中には含まれない。 19世紀初め,教会のパイプ・オルガンより小型で,音色は類似した楽器の考案がヨーロッパ各地で行われた。

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大辞林 第三版の解説

ハルモニウム【harmonium】

ふいごで送風してフリー-リードを振動させ発音する小形オルガンの総称。空気の吸入により発音する型をリード-オルガンと呼んで区別し、吹き出しによって発音する型のみをさす場合がある。一九世紀以来、教会や学校、家庭に広く普及したが、電子オルガンのために衰退。インド音楽ではさらに小形の手動式のものが用いられる。ハーモニウム。

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世界大百科事典内のハルモニウムの言及

【ハーモニカ】より

… ハーモニカのリードはフリー・リードというタイプに属し,欧米人はこれを東洋の(しよう)から学んだ。これによる楽器の試作が19世紀の初頭から盛んになり,ハーモニカ,アコーディオンハルモニウム等々が併行的に開発され発展した。ハーモニカの日本初伝は明治中ごろ(1890年代)らしいが,当初はドイツ製が優勢であった。…

※「ハルモニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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