バイエル(英語表記)Bayer A.G.

デジタル大辞泉 「バイエル」の意味・読み・例文・類語

バイエル(Ferdinand Beyer)

[1803~1863]ドイツの作曲家。ピアノ小曲を多く作った。
(Beyer)が作った初心者向けのピアノ教則本日本での普及は、明治13年(1880)にお雇い外国人である米国メーソンがピアノ教育に導入したのが始まり。

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精選版 日本国語大辞典 「バイエル」の意味・読み・例文・類語

バイエル

[一] (Ferdinand Beyer フェルディナント━) ドイツの作曲家。ピアノ小曲を多くつくり、特に、そのピアノのための教則本は初級教本として広く使用されている。(一八〇三‐六三
[二] バイエル作曲のピアノ教則本の略称

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バイエル」の意味・わかりやすい解説

バイエル
Bayer A.G.

ドイツの総合化学,製薬会社。1863年 F.バイエルらが創業した染料工場を前身に,1881年にフリードリヒ・バイエルとして会社設立。各種合成染料の製造のほか,1899年に開始したアスピリンなどの医療品の販売と,有力関連企業の吸収などにより発展。1925年ドイツの化学会社統合によってバスフヘキストなどとともにイー・ゲー・ファルベンに吸収されたが,第2次世界大戦後に解体され,1951年ドイツ連邦共和国(西ドイツ)でファルベンファブリーケン・バイエルとして再発足。1950年代後半には石油化学,合成ゴム分野にも進出して多角化を推進,肥料を除く全化学製品を手がけた。1972年現社名に変更。1981~99年,写真機,フィルムを製造するアグファ・ゲバルトを子会社化した。国外進出も積極的で,カナダ,ヨーロッパを中心にアメリカ合衆国,南アメリカ,トルコイラン,インドなど世界各国の子会社・関連会社を統轄する。1986年に診断装置メーカーのクーパー・テクニコンを買収。1990年にはカナダのアルベルタ・ノバのポリサーゴム事業を買収。2002年に子会社バイエルクロップサイエンスを設立。2018年,アメリカの化学企業モンサントを買収した。アスピリンをはじめとする大衆薬のほか,血友病治療薬,感染症防止薬,心臓疾患治療薬,糖尿病治療薬などを扱う。

バイエル
Bayer, Johann

[生]1572 ライン
[没]1625.3.7. アウグスブルク
ドイツの天文学者。著書『恒星測定学』Uranometria(1603)で,肉眼で見える恒星の命名法を定めた。1592年にインゴルシュタット大学に入学し哲学を学ぶ。のちにアウグスブルクに移り弁護士になったが,当時の多くの人と同様,天文学の進歩に強い興味をいだき,星図『恒星測定学』を出版した。1612年,アウグスブルク市議会の法律顧問に任命された。それまでの星図は,クラウディオス・プトレマイオスの 48星座を基準に描かれた不完全なものだった。バイエルはプトレマイオスの 48星座に,南天に新たにつくった 12星座を加え,ティコ・ブラーエが観察した星の位置・光度に基づき,星座中の肉眼で見える恒星すべてにギリシア文字(24文字)を順番にふった。24以上の恒星をもつ星座については,ギリシア文字が足りなくなるとローマ字を使った。バイエルが考案したこの命名法は今日も使用され,約 1300個の星にバイエル符号がつけられている。(→星座

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者) 「バイエル」の解説

バイエル

ドイツの作曲家、ピアニスト。ピアノ曲のほかに室内楽曲等も作曲したが、今日では《ピアノ奏法入門書 Vorschule im Klavierspiel Op. 101》が「バイエルピアノ教則本」として知ら ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

百科事典マイペディア 「バイエル」の意味・わかりやすい解説

バイエル

デンマークの政治家,作家。デンマーク平和協会を設立,ベルンに国際平和事務局を設立してその議長となった。1908年ノーベル平和賞。
→関連項目アーノルドソン

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改訂新版 世界大百科事典 「バイエル」の意味・わかりやすい解説

バイエル

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367日誕生日大事典 「バイエル」の解説

バイエル

生年月日:1837年4月21日
デンマークの政治家,著作家,平和主義者
1922年没

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世界大百科事典(旧版)内のバイエルの言及

【バイエル[会社]】より

…本社,ケルン近郊のレーバークーゼン。1863年バイエルFriedrich Bayer(1825‐80)とベスコットJohann WeskottによりFriedrich Bayer & Co.としてブッパータールに設立。当初はアニリン染料の製造からスタートし,80年代にはヨーロッパ一円に販売網を整え,91年にはレーバークーゼンに本社を移転した。…

※「バイエル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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