バターン半島(読み)バターンはんとう(英語表記)Bataan Peninsula

デジタル大辞泉の解説

バターン‐はんとう〔‐ハンタウ〕【バターン半島】

Bataan Peninsula》フィリピン、ルソン島中部の半島。南シナ海とマニラ湾を分けるように南に延びる。全体がバターン州に属す。主な町は州都バランガ南端沖にコレヒドール島が浮かぶ。太平洋戦争の激戦地であり、日本軍が米国フィリピン連合軍の捕虜を徒歩で移動させて1万人に上る死者を出した「バターン死の行進」の舞台として知られる。

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百科事典マイペディアの解説

バターン半島【バターンはんとう】

フィリピンのルソン島南西部,マニラ湾の西側を限る半島。長さ48km,幅32km。南端沖にコレヒドール島がある。大部分は熱帯性密林におおわれた山地で南端部にはマリベレス山(1410m)がそびえる。マニラ湾防衛の要地で,太平洋戦争では日本と米国・フィリピン軍との激戦地となった。1942年4月降伏した米国・フィリピン軍の捕虜が炎天下約80kmを歩かされ捕虜1万7200人(うちフィリピン軍1万6000人)が死亡したことが,〈バターン死の行進〉として極東国際軍事裁判で取り上げられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

バターンはんとう【バターン半島 Bataan Peninsula】

フィリピン,ルソン島南西部,マニラ湾の西に突出する半島。サンバレス山脈の南端にあたり,最大幅32km,全長約50km。第四紀の火山活動による火山山頂が全域に点在するが,なかでも北部のナティブ火山(標高1253m)と南部のバターン火山(標高1388m)の二つが卓越する。半島東岸には狭いながらも海岸平野が開けるが,南シナ海側は密林の覆う山岳地が海岸近くまで迫る。半島突端には天然の良港マリベレスMariveles港を有し,マニラ湾の入口を扼するという地理的位置の戦略的重要性は非常に高い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バターン半島
ばたーんはんとう
Bataan Peninsula

フィリピン北部、ルソン島南西部の半島。マニラ湾の西に突出する。長さ48キロメートル、幅32キロメートル、面積1373平方キロメートル。サンバレス山脈の南端に位置し、マリベレス山(1305メートル)などの高い山がそびえる。人口55万8000(2000)。行政的には半島全域がバターン州に属し、州都は東岸のバランガ(人口7万1088、2000)。西半部は熱帯密林に覆われ、東半部の平地に人口が集中する。マニラ市に送られる野菜、果物のほか、米、サトウキビなどが栽培される。1942年の日本軍の侵攻に際し、アメリカ・フィリピン連合軍との間に激しい戦闘が行われ、また、日本軍の捕虜の取扱いが問題化した「死の行進」の出発点となった。[別技篤彦]

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