バックスキン(読み)ばっくすきん(その他表記)buckskin

翻訳|buckskin

デジタル大辞泉 「バックスキン」の意味・読み・例文・類語

バックスキン(buckskin)

シカ皮。シカのもみ皮。また、それに似せた羊や子牛の皮。
シカ皮の感じに似せて仕上げた織物

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精選版 日本国語大辞典 「バックスキン」の意味・読み・例文・類語

バック‐スキン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] buckskin )
  2. 牡鹿の革の表面をけば立たせたもの。また、それに似せて牛・羊などの革をけば立たせたものの総称
    1. [初出の実例]「女の、踵の高いバックスキンの靴が映った」(出典:甘い土(1953)〈高見順〉)
  3. 毛織物一種。縮絨起毛して表面仕上げをし、鹿皮に似た風合を出したもの。
  4. 綿織物の一種。緯朱子で五枚または八枚朱子とし、起毛したもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バックスキン」の意味・わかりやすい解説

バックスキン
ばっくすきん
buckskin

鹿(しか)皮、鹿皮のなめし革の表面(銀面)を毛ごとすき落とし、毛羽立てて柔らかい手触りに仕上げたもの。衣服手袋、靴、袋物などに使われる。近年羊皮や牛皮などの裏面を毛羽立てたなめし革(スエード)をもバックスキンといい、用語混同がみられる。複数形では鹿皮製の半ズボンの意があり、鹿皮製の服を着ていたため独立戦争時のアメリカ兵の俗称ともされる。また、これに外観を似せた、毛羽立てた毛織物バックスキン・クロスbuckskin clothや同様の綿織物もこの名称でよばれる。

[田中俊子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バックスキン」の意味・わかりやすい解説

バックスキン
buckskin

本来はシカ皮の表面をサンドペーパーでこすって起毛させたもの。現在では,ヤギ,ヒツジの皮などの加工品をもいう。美しくて手ざわりがよく,しなやかで,じょうぶなので,コート,ズボン,帽子などのレザーウェア,靴,袋物などに用いられる。本物のシカの皮からつくるバックスキンは最近きわめて少く,ウシ,ヤギのクロムなめし皮の裏面をサンドペーパーで起毛させたスエードや,ウシ皮の表面を加工して,起毛させたヌバック (男女の靴用に使う) をもバックスキンに含めている。

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百科事典マイペディア 「バックスキン」の意味・わかりやすい解説

バックスキン

buckは雄ジカの意で,本来はシカ革の銀面を起毛させたものをさすが,一般にはスエードと混同され子牛,ヤギ,ヒツジ等の加工革をもいう。しなやかで強く,靴,手袋,ジャケット等に利用。またこの革に似た外観に仕上げた紡毛織物もバックスキンといい,主としてズボンやコート地に利用する。
→関連項目皮/革

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改訂新版 世界大百科事典 「バックスキン」の意味・わかりやすい解説

バックスキン
backskin

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