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バナッハ バナッハBanach, Stefan

5件 の用語解説(バナッハの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バナッハ
Banach, Stefan

[生]1892.3.30. クラクフ
[没]1945.8.31. ルボフ
ポーランドの数学者。 1922年ルボフ大学講師となり,27年教授に就任。バナッハ空間を創始し,関数解析を現代的な形で展開した。また,位相空間理論の発展に寄与した。主著『線型作用の理論』 Théorie des opérations linéaires (1932) 。

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デジタル大辞泉の解説

バナッハ(Stefan Banach)

[1892~1945]ポーランドの数学者。関数解析学の創始者の一人で、バナッハ空間とよばれる抽象的な線形空間を定義した。著「線形作用素論」など。バーナハ。

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世界大百科事典 第2版の解説

バナッハ【Stefan Banach】

1892‐1945
ポーランドの数学者。クラクフに生まれルブフ(現,ウクライナリボフ)に没す。幼時に貧しい婦人の家に里子に出されたが,15歳のころには算数などを私的に教え生活していたという。1910年,中学卒業後ルブフ工業専門学校に学んだが卒業はしなかった。14年クラクフに帰り,16年スタインハウスH.Steinhausに会ってから数学研究に没頭。22年に学位論文《抽象集合の上の作用素とその積分方程式への応用》を雑誌《Fundamenta Mathematica》第3巻に発表。

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大辞林 第三版の解説

バナッハ【Stefan Banach】

1892~1945) ポーランドの数学者。バナッハ空間(完備なノルム空間)と呼ばれる抽象的なベクトル空間を定義し、その上での線形作用素の性質を探究して包括的な関数解析の理論をもたらし、その後の研究の基礎をつくった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バナッハ
ばなっは
Stefan Banach
(1892―1945)

ポーランドの数学者。関数解析学の創始者の一人。当時オーストリア領であったクラクフに生まれる。1910年クラクフの中学校を終え、1914年までリボフの工科大学で勉強したが、第一次世界大戦の勃発(ぼっぱつ)によりクラクフに戻り、数学の研究を続けた。1920年リボフ大学の助手となり、ここで学位論文をまとめた。これが今日の「バナッハ空間」を定義し、その性質を調べた論文である。修士論文は書いていなかったが、特別な計らいで博士の学位を与えられ、1924年にはポーランド科学アカデミーの通信会員となった。1929年にはスタインハウスHugo Steinhaus(1887―1972)と協力して関数解析の専門誌『Studia Mathematica』を創刊、これは今日では国際的な雑誌の一つになっている。
 バナッハ空間とその上の線形作用素の研究だけでなく、三角級数論、直交関数論、測度論、実関数論に多くの重要な仕事を行い、なかでもハーン‐バナッハの定理やバナッハ‐スタインハウスの定理は、関数解析でももっとも重要かつ基本的な結果になっている。『線形作用素論』Thorie des oprations linaires(1932)は関数解析についての世界最初のまとまった著作である。[井関清志]

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世界大百科事典内のバナッハの言及

【数学】より

… 1920年代のヨーロッパは二つの戦争の間にあり政治的には不安定であったが,ワイマール政府の下のドイツのゲッティンゲン大学には,ヒルベルトとともにE.ネーターが活躍し,抽象代数学の研究の中心となった。同じころポーランドにはS.バナッハらがいて位相数学(トポロジー)が盛んに研究された。バナッハはヒルベルト空間の拡張であるバナッハ空間の線形作用素論を解析の諸問題に応用した。…

※「バナッハ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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