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バリケン Cairina moschata; Muscovy duck

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バリケン
Cairina moschata; Muscovy duck

カモ目カモ科。全長は雄 84cm,雌 66cm。野生種のノバリケンを家禽化(→家禽)した鳥。全身が金属光沢のある緑黒色で,肩が白く,眼の周囲からの基部にかけて赤色の皮膚が裸出している。肉用に家禽化されたものにはぶちや白色の品種などもある。ノバリケンは中央アメリカから南アメリカにかけて分布し,17世紀にヨーロッパに輸入されて家禽として改良され,その後アメリカ合衆国,中国,台湾に入った。日本ではタイワンアヒルと呼ばれているが,家禽としてはあまり多くない。(→ガンカモ類

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デジタル大辞泉の解説

バリケン

《〈オランダ〉bergeendeから》カモ科の鳥。アヒルに似た家禽(かきん)。羽色は黒のほか白や黒白斑があり、目の周囲は裸出して赤い。原種は南アメリカに分布するノバリケン。台湾あひる。蕃鴨(ホアンアー)。

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百科事典マイペディアの解説

バリケン

タイワンアヒル,マスコビーとも。カモ科の鳥。南米に分布するノバリケンから作出された家禽(かきん)。アヒルよりやや大きい。羽色は黒色,白色などいろいろあるが,顔は裸出して赤い。

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世界大百科事典 第2版の解説

バリケン【muscovy duck】

ペルー原産のノバリケンCairina moschataを馴化(じゆんか)した肉用の家禽(かきん)(イラスト)。タイワンアヒルとも呼ばれるが,アヒルとは属が異なる。名前はオランダ語bergeendに由来。羽毛の色は黒,白,斑と多様で,頭部に赤い肉質の突起を有する。独特な麝香(じやこう)臭がある。体重は3.2~4.5kg。草も採食し,飼料費が安くすみ,じょうぶで飼いやすく,肥育性もよい。アヒルとの一代雑種をドバン(土蕃)と呼び,肉用に利用されるが,雌雄とも繁殖力は欠いている。

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大辞林 第三版の解説

バリケン

オランダ bergeende からか〕
カモ目カモ科の家禽かきん。中南米産のノバリケンの改良種。全長約75センチメートル。全身白色または白黒のまだら。顔は赤く裸出し、上嘴基部に突起物がある。世界中で飼育される。タイワンアヒル。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バリケン
ばりけん / 蕃鴨
muscovy duck
[学]Cairina moschata var. domestica

鳥綱カモ目カモ科の鳥。南アメリカのペルー、パラグアイ、ブラジルに分布する野生種のバリケンを家畜化したもので、原生地ではおもに樹上で生活する。前肢(翼)の指端には鉤(かぎ)づめが発達している。バリケンは、ペルーアヒル、ブラジルアヒル、タイワン(台湾)アヒル、カントン(広東)アヒル、ジャコウ(麝香)アヒルなどの別名でもよばれて広く飼われている。顔面は羽がなく赤い皮膚が露出し、雄の嘴(くちばし)の基部に肉いぼがあり、麝香様の臭気を出すといわれる。頭上には毛冠様の長い羽があり、羽色には野生種の黒のほか白、黒白斑(はん)などの変種がある。成体重は雄が約5キログラム、雌が3.5キログラムで、肉量は多いが繊維が粗い。この欠点を除くために、台湾ではアヒルとの属間雑種をつくり食用アヒルとして利用する。就巣性をもつが、就巣できないようにして飼うと年約150個の卵を産む。[西田隆雄]

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世界大百科事典内のバリケンの言及

【アヒル(家鴨∥鶩)】より

…孵化日数は約28日である。タイワンアヒルはバリケン(イラスト)とも呼ばれ南アメリカのノバリケンを家禽化したもので,アヒルとは別種である。体は大きく顔が赤く頭部に赤いこぶがある。…

【家禽】より

… (1)キジ科 ニワトリ(セキショクヤケイなどをインドで約5000年前に馴化(じゆんか)),ウズラ(野生のウズラを日本で江戸時代に馴化),シチメンチョウ(ヤセイシチメンチョウを北アメリカで原住民が馴化し,16世紀にヨーロッパへ紹介),ホロホロチョウ(野生のホロホロチョウを西アフリカで馴化)。(2)ガンカモ科 アヒル(マガモを北半球の各地で馴化),ガチョウ(サカツラガンを中国で,ハイイロガンをエジプトで馴化,ヨーロッパで改良),バリケン(ノバリケンをペルーで馴化)。(3)ハト科 イエバト(カワラバトをシリア付近で馴化)。…

【カモ(鴨)】より

…15種がおり,日本ではホシハジロ(イラスト),オオホシハジロ,アカハジロ,キンクロハジロスズガモ(イラスト)など8種の記録がある。(6)バリケン類Cairinini樹上に上がる性質をもつことが特徴。オシドリ(イラスト)類,ナンキンオシ類,ノバリケン,ツメバガン,コブガモ類などが含まれている。…

※「バリケン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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