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バローズ Barrows, Harlan H.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バローズ
Barrows, Harlan H.

[生]1877
[没]1960
アメリカ合衆国の地理学者。ミシガン州立師範学校でマックファーレンに師事して地理学を学び,のち 1912~42年までシカゴ大学の地理学科を率いて今日のアメリカ地理学の基礎を築いた。北アメリカ,南アメリカに関する多くの研究を残したが,自然環境について可能論的な理解を示した。 22年アメリカ地理学会の会長として行なった演説『人間生態学としての地理学』は,当時のアメリカ地理学の環境論的な考え方を示している。

バローズ
Burroughs, Edgar Rice

[生]1875.9.1. シカゴ
[没]1950.3.19. カリフォルニア,エンシーノ
アメリカの大衆小説作家。ジャングルに捨てられ,猿に育てられたイギリス人を主人公とする『猿人ターザン』 Tarzan of the Apes (1914) を発表,一躍有名になり,以後ターザン物をおよそ 30冊ほど書いたほか,『火星の王女』A Princess of Mars (17) 以下の SFで,宇宙活劇ともいうべき「スペース・オペラ」の第一人者と目された。

バローズ
Burroughs, John

[生]1837.4.3. ニューヨーク,ロクスベリー近郊
[没]1921.3.29. オハイオ
アメリカの随筆家。教師,新聞記者,農夫などを経て財務省に勤務後,1872年ニューヨーク州イソーパス付近の農園に移り,ソローにならった自然を主題とする随筆を著わした。国内を広く旅行し,アラスカ探検隊にも参加した。『ホイットマン覚え書』 Notes on Walt Whitman as Poet and Person (1867) は友人であったこの詩人の最初の伝記。初期の自然観察の作品『ウェーク・ロビン』 Wake-Robin (71) ,『鳥と詩人』 Birds and Poets (77) などは詩的であるが,後期の作品にはダーウィンやベルグソンの影響がみられる。ほかに,詩集『鳥と枝』 Bird and Bough (1906) 。

バローズ
Burroughs, William Seward

[生]1914.2.5. ミズーリ,セントルイス
[没]1997.8.2. カンザス,ロレンス
アメリカの小説家。バローズ計算機会社の創立者の孫に生れたが,1936年ハーバード大学卒業後ヨーロッパを放浪,帰国後職を転々とした。強度の麻薬中毒に陥りつつ William Leeの筆名で書いた『ジャンキー』 Junky (1953) は,さまざまな国における各種の麻薬の体験を記録したもの。『裸のランチ』 The Naked Lunch (59) は麻薬常用者として経験した幻覚を描いた断片から成り,ビート派の作家たちから絶大な支持を得,代表的ビート作家の一人とみられるにいたった。ほかに『ソフト・マシン』 The Soft Machine (61) ,『死んだ指は語る』 The Dead Fingers Talk (63) ,『ダッチ・シュルツの最後の言葉』 The Last Words of Dutch Schultz (75) や,詩集,戯曲など。

バローズ
Burrows, Abe

[生]1910.12.18. ニューヨーク
[没]1985.5.17. ニューヨーク
アメリカの劇作家,演出家。 1950年ミュージカル『野郎どもと女たち』 Guys and Dollsの台本を担当,1200回をこえるロングランとなりトニー賞を受賞。以後『カンカン』 Can-Can (1953) ,『努力しないで成功する方法』 How to Succeed in Business without Really Trying (61,ピュリッツァー賞,トニー賞) ,『サボテンの花』 Cactus Flower (65) などを書き,演出も行なった。

バローズ

ユニシス」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディアの解説

バローズ

米国の大衆小説家。シカゴ出身。《猿人ターザン》(1912年)に始まる計26冊の〈ターザン物〉,SF連作の〈水星物〉〈金星物〉〈ペルシダー物〉などで絶大な人気を博した。

バローズ

米国の作家。ハーバード大卒業後,メキシコ,ヨーロッパなどを放浪。麻薬体験をつづった《ジャンキー》(1953年),《裸のランチ》(1959年)などで知られる。ビート世代の作家で,〈カットアップ〉などの実験的手法と独自の世界観によりカルト的人気を得た。
→関連項目クローネンバーグ

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世界大百科事典 第2版の解説

バローズ【Edgar Rice Burroughs】

1875‐1950
アメリカの小説家。富と名声を求めて転々と職を変えたがことごとく失敗,1912年《猿人ターザン》を書いて一躍人気作家となり,以後26冊のターザン物を書いた。これは映画化や漫画化もされ,主人公たる野生の高貴な人間ターザンは20世紀最大の大衆的ヒーローになった。バローズはまた火星,金星,ペルシダー(地底世界)などを舞台にした冒険小説も多数著し,アメリカのSF小説の先駆者ともなっている。【亀井 俊介】

バローズ【William Burroughs】

1914‐97
アメリカの作家。セント・ルイスに生まれ,ハーバード大学卒業後,ヨーロッパやアメリカで雑多な職につきながら,自己の強度の麻薬体験をウィリアム・リーWilliam Leeの筆名で語った《麻薬常習者Junkie》(1953)を発表。その後,麻薬患者の奔放なイメージを実験的な文体のエピソードで積み重ねた《裸のランチ》(パリ版1959,アメリカ版1962)で一躍有名になり,ビート・ジェネレーションの文学の代表者の一人になった。

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大辞林 第三版の解説

バローズ【Burroughs】

〔Edgar Rice B.〕 (1875~1950) アメリカの小説家。「ターザン」をはじめ、火星を舞台とするジョン=カーター-シリーズ、地底世界を描くペルシダー-シリーズなど多くの冒険小説を残した。
〔William B.〕 (1914~1997) アメリカの小説家。麻薬体験などに裏打ちされた前衛的作風で知られる。代表作「裸のランチ」

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世界大百科事典内のバローズの言及

【ターザン】より

…アメリカの小説家E.R.バローズが1912年雑誌《オール・ストーリー》に発表した冒険小説の主人公。単行本としては第1作《類猿人ターザン》(1914)以下26冊の長編がある。…

※「バローズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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