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バンテン バンテンBanten; Bantam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バンテン
Banten; Bantam

インドネシアジャワ島北西端付近の地域。今日のバンテン州の州都セランの北,バンテン湾周辺にあたる。13世紀末頃からパジャジャラン王国の商港として知られたが,16世紀中期にバンテン王国の首都となってからは,香料貿易におけるジャワ島最大の港として繁栄した。17世紀に入ると,オランダ東インド会社本拠地ジャカルタに移し,またオランダに対する戦争や住民の反乱が相次いだことと,港が沈泥で埋まったことにより,しだいにさびれた。今日の海岸線は,かつての港から 2km近く離れている。王宮跡やポルトガル要塞跡などが残る。

バンテン
Bos banteng; banteng

偶蹄目ウシ科の野生牛。雄は体高 1.7m,体長 3m内外,尾長 80cm,体重は 750~800kgで,雌はそれよりやや小さい。体色は,雄は黒褐色,雌は茶褐色で,四肢の先と尻に白色斑がある。森林にすみ,小群をつくって生活する。採食はおもに夜間行い,草や木の葉などを食べる。一部には家畜化されているものもある。ミャンマーマレー半島,ジャワ島,ボルネオ島に分布する。

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デジタル大辞泉の解説

バンテン(banteng)

偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の哺乳類。ジャワ島・ボルネオ島・マレー半島などの森林地帯に生息する。大形で体色は黒褐色。バリ島のバリ牛はこれを家畜化したもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

バンテン【Banten】

インドネシア,ジャワ島西端部の町。別名バンタムBantam。ジャカルタの西70km,同名湾の湾奥に位置する。スンダ海峡に近いため,13世紀以後この地方のパジャジャラン王国の港として栄えた。16世紀にはハサヌッディンのもとに新たにイスラムバンテン王国の都となり,当時おこってきた東西貿易の中継港として繁栄した。ことに西ジャワやスマトラ南部のコショウはここから独占的に積み出された。1596年,オランダ最初の東インドへの船隊が到着したのもこの港である。

バンテン【banteng】

偶蹄目ウシ科の哺乳類。ヤギュウ(野牛)の1種で,ミャンマー,タイ,インドシナ,マレー半島,ジャワ,ボルネオに分布。体長180~225cm,尾長65~70cm,肩高130~165cm,体重500~900kg。体はがんじょうで四肢は比較的長く,尾はかかとよりも下に達する。角は雌雄にあり,左右の角の基部の間は角質の甲板でつながる。体色は雄の成獣で黒色,雌と若雄で赤褐色または黄土色で,四肢の下半部と後肢の上部後面は白色。

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大辞林 第三版の解説

バンテン【banteng】

ウシの一種。体形はウシに似る。家畜化されたものをバリウシと呼ぶ。野生の群れはインドシナからカリマンタンにかけて分布するが、環境破壊のために生息数は激減している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バンテン
ばんてん
bantengbantin
[学]Bos javanicus

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。ジャワ島、ボルネオ島、マレー半島、ミャンマー(ビルマ)の森林地帯に生息する。大形の動物で、雄で体長3メートル、体高1.5メートル、尾長85センチ、体重700~800キログラムに達する。雌はやや小形。角(つの)は雌雄いずれにもあり、長さ50~60センチメートルほどである。体色は、雄で黒褐色、雌や幼獣は淡褐色、臀部(でんぶ)に白色斑(はん)があり、四肢の下方は白色。森林性の動物で、8~20頭の群れをつくり、草、樹葉、果実などを食べる。妊娠期間は270~300日で、1産1子。子は茶褐色。生後2年ほどで繁殖可能となる。寿命は10~15年。[中川志郎]

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世界大百科事典内のバンテンの言及

【バンテン王国】より

…インドネシア,ジャワ島西端のバンテンBanten港を中心として1527年ごろから1813年まで存続した王国。ヨーロッパ文献にはバンタムBantamと記される。…

【ウシ(牛)】より

…世界各地で乳用,肉用,役用などに飼われる家畜牛(イエウシ)で,ヨーロッパ系とアジア系(コブウシ系)がある。ウシはまた,バンテンガウアヤクなどの野生牛を含むウシ属Bosの総称,またはさらにバイソンスイギュウを含むウシ亜科Bobinaeの総称ともされる。狭義のウシ(イエウシ)は肩高90cm,体重250kg以下の小型のものから肩高165cm,体重1450kgに及ぶ巨大なものまであり,形態は変化に富むが,すべて後述のウシ科ウシ亜科の特徴を備えている。…

※「バンテン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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