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パウリの原理 パウリのげんり Pauli's principle

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パウリの原理
パウリのげんり
Pauli's principle

排他律あるいは禁制原理などとも呼ばれる。 1925年に W.パウリにより提唱された。同一の状態に電子はただ1個しか入ることができないという形で表わされ,元素の周期律を説明するのに不可欠の原理である。

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デジタル大辞泉の解説

パウリ‐の‐げんり【パウリの原理】

一つの原子内では、2個以上の電子が同時にエネルギースピンなどの同じ状態をとることはないという原理。パウリが発見。禁制原理。排他原理。排他律。

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百科事典マイペディアの解説

パウリの原理【パウリのげんり】

排他律,禁制律とも。多数の電子からなる系では,1組の量子数によって確定される状態に電子は1個しか存在できないという法則。この原理を量子力学と組み合わせると,原子・分子の構造や周期律がよく説明される(原子構造)。
→関連項目パウリ

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法則の辞典の解説

パウリの原理【Pauli's principle】

すべての量子数が同一である状態を二個以上のフェルミ粒子*がとることはできない.このフェルミ粒子は電子や中性子,陽子などである.電子が二つ以上ある系の波動関数は,任意の二つの電子の位置座標およびスピンの交換に関して反対称でなければならない.換言すると「二つ以上の電子の量子数がまったく一致することはない」ともいえる.パウリの排他律*パウリの禁制律,などとも呼ばれる.

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世界大百科事典 第2版の解説

パウリのげんり【パウリの原理 Pauli’s principle】

原子の状態は,その原子に固有な各電子軌道に何個の電子が入っているかによって規定されるが,同一の軌道には反対向きのスピンをもつ電子が各1個ずつ,すなわち,合計2個までしか入れないという量子力学の原理をパウリの原理という。スピンまで指定すると,一つの電子状態にすでに電子が1個入っていれば,第2の電子はその状態に入れないことになるので,排他律exclusion principle,禁制原理ともいう。原子スペクトル異常ゼーマン効果原子構造を説明するために,1924年,W.パウリが仮説として導入した。

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大辞林 第三版の解説

パウリのげんり【パウリの原理】

一つの原子内では二個以上の電子が、スピンを含めたすべての量子数が等しい状態をとることはない、という原理。原子の電子殻構造・元素の周期律を説明することができた。電子だけでなく、一般にスピンが半整数の陽子などの粒子にも適用される。排他原理。排他律。禁制原理。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パウリの原理
ぱうりのげんり
Pauli's principle

2個以上の電子や陽子は同じ状態を同時にとることができないとする原理で、禁制原理、排他原理または排他律ともいう。ここでいう状態とは、原子、分子、原子核やこれらを構成する粒子のとる量子的状態のことである。量子的状態を表すには、一組みの整数あるいは半整数(整数プラス1/2)を用いることが多い。パウリは1924年この原理を発見し、指定したn,h,j,mの値をもつ電子は原子内に1個より多く存在することができないことを提唱した。パウリの原理においては、電子のほか、フェルミ粒子すなわち陽子やμ(ミュー)中間子などのスピンが、半整数の粒子に対しても成り立つことが、相対性理論とエネルギー最低値存在の仮定のもとに示されている。
 2個のフェルミ粒子の量子的状態を状態関数(x1,x2)とする。ここでx1x2はそれぞれの粒子の座標とする。x1x2とが等しいときにも状態関数がゼロでないとすれば、2粒子は同じ量子的状態をとっていることとなって、パウリの原理に反する。いいかえれば、

の二つの項に分けたとき前の項がゼロとなる。したがって状態関数は座標の交換に対して符号を変える、すなわち反対称でなければならない。一般にフェルミ粒子の系の状態関数は、任意の二組みの粒子のスピンや座標などの力学変数の交換に対して反対称になっている。この条件はフェルミ粒子の系の状態に強い制限を課す結果となる。[田中 一]

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