フランスの経済学者、政治家。熱心な平和主義者として知られ、1867年に国際平和同盟、1870年に国際調停機関を設立し、ヨーロッパの平和維持に貢献した。1881年に国会議員になると、クリーマーとともに列国議会同盟の創設に努力し、フランスは軍備縮小と国際紛争の調停的役割を担うべきことを主張した。これらの平和への貢献によって、1901年にデュナンとともに第1回ノーベル平和賞を受賞した。経済学の著書として『政治経済学講義』(1861)が、また平和運動に関する著書として『平和運動の歴史』(1905)がある。子のP・パシーは音声学者。
[藤田勝次郎]
フランスの音声学者で、古典音声学の代表者の一人。言語教育に有用な音声の理論・表記法の研究団体「音声学教師協会」(のちに「国際音声学会」と改称)を創設(1886)した。現在の「国際音声字母」The International Phonetic Alphabet(略称IPA)は、1888年にパシーを中心に制定されたものを母体とする。父のF・パシーは、第1回のノーベル平和賞受賞者である。主著に、『Les sons du français』(1887)、『Étude sur les changements phonétiques』(1890)などがある。
[山田 進 2018年7月20日]
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