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パラス Pallas

翻訳|Pallas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パラス
Pallas

ローマ皇帝クラウディウス1世に仕えた解放奴隷。財政秘書官として実権を握り,その富と傲慢な性格のため悪名を得た。のちの皇帝ネロの母アグリッピナ (小) には献身的で,その秘密の愛人であったともいわれ,クラウディウス帝の妃メッサリナの処刑後,アグリッピナを妃に推薦して成功,さらにネロを帝の養子にさせた。しかしネロの即位後,アグリッピナとともに権力の座より退けられ,ついにその莫大な富のためにネロによって処刑された。

パラス
Pallas, Peter Simon

[生]1741.9.22. ベルリン
[没]1811.9.8. ベルリン
ドイツの博物学者。ベルリン,ハレ,ゲッティンゲン,ライデンの各大学で,自然科学,医学を学んだが,早くから博物学に興味を示した。 1761年イギリスに渡り,採集を勉強し,地質調査を行なった。 68年サンクトペテルブルグの国立科学アカデミーの博物学教授に任命され,同年ロシアとシベリアへの科学的探検に参加し,多くの資料を集め,地質学,植物学,民族学などに貢献した。 95年末クリミアにおもむいたが 1810年ベルリンに戻った。主著『ロシア各地への旅行』 Reisen durch verschiedene Provinzen des russischen Reichs (3巻,1771~76) ,『モンゴル民族に関する歴史的資料の収集』 Sammlungen historischer Nachrichten über die mongolischen Völkerschaften (2巻,76~1802) 。

パラス
Pallas

小惑星第2号。 1802年ウィルヘルム・オルバースが発見。直径約 520km。公転周期は 4.61年。のときの平均実視等級は 7.6等。

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デジタル大辞泉の解説

パラス(Pallas)

小惑星の一。1802年にドイツのオルバースにより発見。名称はギリシャ神話の女神アテナの別名に由来。直径608キロメートル。軌道長半径は2.8天文単位。公転周期は約4.6年。表面はケイ酸塩が主成分と考えられる。2006年にケレス準惑星に分類されたため、小惑星帯で最大の小惑星になった。

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百科事典マイペディアの解説

パラス

小惑星番号2番の小惑星。1802年H.W.M.オルバースが発見。軌道長半径2.77天文単位,直径は600kmほどと推定されている。パラスはギリシア神話の女神アテナの呼び名の一つ。

パラス

主としてロシアで業績を残したドイツの博物学者,地質学者,旅行家。ベルリン生れ。ベルリン,ハレその他の大学で自然科学,医学を,英国で地質学を学ぶ。エカチェリナ2世に招かれ,ウラル山脈からシベリア方面を探検(1768年―1774年),マンモスをはじめ多くの絶滅動物の化石を発見,ウラル山脈の構造,成因などを論じた。

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世界大百科事典 第2版の解説

パラス【Pallas】

小惑星番号2番の小惑星。1番のケレスに引き続き1802年H.W.M.オルバースにより発見された。軌道長半径は2.77天文単位でケレスとほぼ同じであるが,離心率が0.237,軌道傾斜が34.8度と大きい値をとっているのが特徴である。衝の際の平均等級は8.6等,直径は608kmと推定されている。【竹内 端夫】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パラス
ぱらす
Pallas

小惑星の名。1802年3月28日、ドイツのオルバースHeinrich Wilhelm Matthus Olbers(1758―1840)によってケレスに次ぎ2番目に発見された。軌道長半径2.77天文単位、離心率0.237、軌道傾斜角34.8度で、小惑星帯のほぼ真ん中付近に位置する。大きさは直径608キロメートル、密度は1立方センチメートル当り2.6±0.9グラムと推定されている。自転周期は9~12時間、幾何学的アルベド(反射能)は0.074、ケイ酸塩が主成分と考えられている。[松井孝典]

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世界大百科事典内のパラスの言及

【オルバース】より

…これはオルバースのパラドックスと呼ばれ,近代の宇宙論的思考の発端となった。 オルバースは小惑星の発見にも意欲的で,1802年1月2日に第1号ケレスを再発見し,同年3月28日に第2号パラスを,07年3月29日には第4号ベスタを発見した。これらの小惑星が類似の軌道をもつことから,一つの惑星の爆発による小惑星起源説を提唱した。…

※「パラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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