(読み)しょう(英語表記)opposition

翻訳|opposition

デジタル大辞泉の解説

しょう【衝】

必ず通る道や地点。要所。「水陸交通のにある都市」
大事な任務。「外交のにあたる」
外惑星が地球を挟んで太陽と正反対の方向に来ること。惑星の黄経と太陽の黄経との差が180度になること。このころ外惑星は地球に最も近づく。→合(ごう)4

しょう【衝】[漢字項目]

常用漢字] [音]ショウ(漢) [訓]つく
突き当たる。つく。「衝撃衝天衝動衝突緩衝折衝
重要な所。「要衝
[補説]原義は、町を突き抜ける大通り、交通の要所の意。
[名のり]つぎ・みち・もり・ゆく
[難読]衝立(ついたて)

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百科事典マイペディアの解説

衝【しょう】

惑星・小惑星・すい星・月などが,地球をはさんで太陽と一直線に並んだ状態,またその時刻。正確には,これらの天体の黄経と太陽の黄経との差が180°になること。内惑星に衝はない。外惑星は衝付近で最も地球に近づくので観測の適期。月の衝は満月で,これを〈(ぼう)〉という。
→関連項目会合周期逆行合(天文)

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世界大百科事典 第2版の解説

しょう【衝 opposition】

惑星,小惑星,すい星,月が,地球から見て太陽と正反対の方向に見えるときのことで,正確には太陽とそれらの天体の視黄経の差が180゜になった瞬間である。内惑星には衝は存在しない。外惑星や小惑星などは,一般に衝の付近で地球にもっとも接近し,見かけの半径が最大となり,光度ももっとも明るくなる。したがって,衝のころは惑星の表面の観測や暗い小惑星の位置観測の好機である。なお,満月は月の衝にあたり,これを〈望〉という。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


しょう

外惑星などが地球から見て太陽と正反対の方向にきたとき、詳しくは惑星の太陽との黄経の差が180度になったときをいう。内惑星は衝の位置にくることはない。外惑星は一般に衝のころ地球にもっとも接近し、また夕方、東天に昇って夜半に南中し、明け方西天に没する。そのため一晩中天空にあって、もっとも明るく、満月のように全面が輝いて見えるので観測に適している。

[村山定男]

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精選版 日本国語大辞典の解説

しょう【衝】

〘名〙
① とおりみち。通路。衝路。
※小春(1900)〈国木田独歩〉四「浜風の衝に当りて野を控ゆ」
※田舎教師(1909)〈田山花袋〉四四「交通の衝に当った町々では」 〔漢書‐酈食其伝〕
② つきあたる所。つきあたり。
③ 重要な立場。大切な役。かなめ。要所。
※日本外史(1827)四「時政身当其衝、事無立弁
※読書放浪(1933)〈内田魯庵〉上下思想とルパシカ思想「自分が問題の衝に立つ場合となると然う簡単に決定出来ない」
④ 外惑星などが地球をはさんで太陽と正反対の方向に来る状態。また、その時刻。この時、外惑星は地球に最も接近し、一晩中天空にある。⇔

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世界大百科事典内のの言及

【会合周期】より

…二つの惑星が合(ないし衝)から出発して,次の同じ合(ないし衝)になるまでの期間をいう。一つの惑星を地球にとった場合,正確にはもう一つの惑星と地球との会合周期というべきであるが,これを単に会合周期ということも多い。…

【太陽系】より


[内惑星と外惑星]
 内惑星と外惑星の区別は地球型と木星型のように惑星の実質的区別ではないが,地球から行われる惑星の観望には本質的である。地球から観測して惑星が太陽と同じ方向にくるときを合,反対方向にくるときを衝という。内惑星の場合には太陽のこちら側の合と向こう側の合がともに起こり,それぞれを内合,外合という(図2)。…

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