パラナ州(読み)パラナ(その他表記)Paraná

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パラナ州」の意味・わかりやすい解説

パラナ〔州〕
パラナ
Paraná

ブラジル南部の州。州都クリティバ。西はパラグアイ,南西はアルゼンチンと国境を接し,東は大西洋に面する。ブラジル高原の南部にあり,大部分が標高 500m以上の高原,山地で,東部のマル山脈には 1500m以上の高峰がある。マル山脈の東斜面は急崖をなして大西洋に臨み,深い湾入の多い海岸地帯には砂丘マングローブがみられる。マル山脈の西側は 3段の高原をなしながら西の州境をなすパラナ川に向かってしだいに低くなる。北部は亜熱帯気候で冬に乾季があるが,南部から東部にかけては概して温帯性で,年間を通して雨が降る。17世紀半ばから金鉱を求めたポルトガル人などが入植したが,大部分の地域は長い間ほとんど人が住んでいなかった。19世紀後半,テラロッシャ(ポルトガル語で「赤い土地」の意)と呼ばれる肥沃な土壌が広がる北部を中心にコーヒー栽培が盛んになり,それに伴って人口が急速に増加した。サンパウロ州と並ぶ重要なコーヒー産出州で,ほかにワタ,ナンキンマメ,マテチャ(パラグアイチャ),ラミー(繊維植物),トウモロコシ,穀物,野菜,果樹などが栽培される。ウシ,ヒツジ,ブタなどの飼育も盛ん。鉱産物としてはドロマイト,鉛,鉄,石灰岩などがある。サンパウロから南に延びる鉄道,幹線道路が州東部を通り,これを中心に交通網が比較的よく発達している。面積 19万9315km2。人口 1038万7378(2006推計)。

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