パースニップ(英語表記)Pastinaca sativa; parsnip

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パースニップ
Pastinaca sativa; parsnip

セリ科多年草。地中海地方をはじめヨーロッパに広く分布する。大型で高さ 50~60cmに達し,はよく分枝する。羽状に細裂した大きな根生葉がある。茎につく葉も羽状複葉で3~6対の小葉からなる。夏に,黄色5弁の小花が多数,複散形花序 (→散形花序 ) につく。根は紡錘状に肥大し,甘みがある。これをスライスしてスープに入れて食べるので,サトウニンジンとも呼ばれる。また,同じセリ科のボウフウ (防風) に似るところからアメリカボウフウ和名もあるが,原産地はアメリカ大陸ではなく,ヨーロッパである。

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百科事典マイペディアの解説

パースニップ

アメリカボウフウとも。ヨーロッパ原産のセリ科の一〜二年草根出葉は羽状複葉で秋に1m前後の花茎を出す。根茎は白色でニンジンに似る。秋〜冬に収穫し,冬季の貯蔵に耐えるのでヨーロッパでは野菜として重用。ニンジンと同様に利用するが,甘味が強い。

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栄養・生化学辞典の解説

パースニップ

 [Pastinaca sativa].セリ目セリ科アメリカボウフウ属の二年草で,根をサラダなどにする.

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パースニップ
ぱーすにっぷ
parsnip
[学]Pastinaca sativa L.

セリ科の二年草。全体がボウフウに似ており、外来のものであるため和名をアメリカボウフウという。根はニンジン状で太さ10センチメートル、長さ50センチメートル以上になり、黄白色。特有の香気があり、ショ糖を含んで甘いので俗にサトウニンジン(砂糖人参)という。葉はセロリに似ており、1年目は茎は伸びないが、2年目にとう立ちして茎は高さ1メートルになり、夏に緑黄色の花を開く。ヨーロッパ原産で、古くローマ時代から食用、薬用にされ、16世紀ころから野菜として普及した。日本には明治以降に伝来した。寒冷地に適し、東北、北海道で栽培される。4月に種子を播(ま)いて晩秋に根を収穫する。薄切りにしてゆで、スープにする。[星川清親]

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