ビキニ(英語表記)Bikini

翻訳|Bikini

デジタル大辞泉 「ビキニ」の意味・読み・例文・類語

ビキニ(Bikini)

太平洋中西部、マーシャル諸島北西部の環礁ラリック諸島北部に位置する。もと米国信託統治領で、1946年から1958年にかけて原水爆実験場とされた。1954年の水爆実験では、付近で操業していた日本漁船第五福竜丸などが被爆核兵器惨禍象徴として2010年に世界遺産(文化遺産)に登録された。ビキニ環礁
(bikini)胸と腰だけを狭く覆うツーピース型の女性用海水着。「ビキニスタイル」
[補説]は1946年にパリ発表された時、衝撃的なスタイルであったことからの名をとって付けられた。

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精選版 日本国語大辞典 「ビキニ」の意味・読み・例文・類語

ビキニ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] bikini ) 胸と腰をわずかずつ覆うツーピース型の婦人用の水着や下着。また、それを着用した姿。ビキニ環礁で最初の核実験が行なわれた一九四六年にパリで発表された。ビキニスタイル。
    1. [初出の実例]「わずかに胸と腰だけを覆った眉子のビキニは」(出典:探偵事務所23(1962)〈大藪春彦〉五)

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改訂新版 世界大百科事典 「ビキニ」の意味・わかりやすい解説

ビキニ
bikini

小型のブラジャーショーツだけを着ける女性用の水着。肌の大部分が露出されるので,1947年にフランスに現れたとき,センセーションを巻き起こした。ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験による衝撃とあいまって,ビキニと呼ばれるようになったといわれるが,実験は54年なので,この説はあたらない。また,フランスの技術者,ルイ・ルオールLouis Ruaultが作り出し特許をとってビキニの名で売り出したともいわれているが,語源起源ともはっきりしていない。ビキニ・スタイルは,すでに前3世紀のシチリア島のモザイク壁画に現れていた。今日では,日光浴のためにも愛好され,世界的に普及している。
水着
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百科事典マイペディア 「ビキニ」の意味・わかりやすい解説

ビキニ[島]【ビキニ】

西太平洋,マーシャル諸島共和国,ラリク列島北西端の環礁。1946年以来米国の原水爆実験場となり,島民東方のロンゲリク島(後にキリ島)へ移住させられた。1970年代以降帰島が許可されたが,残留放射能などの問題があり帰島は進んでいない。→第五福竜丸事件
→関連項目猿橋勝子水素爆弾非核独立太平洋会議ファットマン

ビキニ

小さなブラジャーとショーツからなるセパレート型の水着。1946年フランスのデザイナー,ルイ・ルオールとジャック・エイムが同時に発表。エイムは最初〈アトム〉と呼んだが,のちのアメリカのビキニ環礁における原子爆弾試験投下に伴って〈ビキニ〉と名付けた,とされるが定かではない。現在は水着だけでなく極端に小さな下着のショーツもビキニと呼んでいる。

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とっさの日本語便利帳 「ビキニ」の解説

ビキニ

ビキニ環礁(Bikini Atoll)▼太平洋中西部、ミクロネシアに位置するマーシャル諸島の環礁で、米国の信託統治領。一九四六~五八年に米国の核実験場となったことで世界的に有名となり、特に一九五四年の水爆実験では、日本の漁船「第五福竜丸」がこの海域で“死の灰”を浴びるという事件が起きた。「ビキニ」はその後、水爆実験の「衝撃的効果」になぞらえて、肌の露出部が多く、肩吊り紐なしの女性用ツーピース水着を意味するようになる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビキニ」の意味・わかりやすい解説

ビキニ
bikini

ブラジャーと短いパンティだけから成る露出部分の多い女性用水着。 1950年代から普及しはじめた。名称は 1954年にアメリカの原水爆実験が行われたビキニ環礁にちなむと言われるが,はっきりした由来は不明である。

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