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第五福竜丸事件 だいごふくりゅうまるじけん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

第五福竜丸事件
だいごふくりゅうまるじけん

焼津の漁船『第五福竜丸』がビキニ環礁におけるアメリカの水爆実験の降灰をかぶった事件。 1954年3月1日,マグロ漁船『第五福竜丸』はビキニ環礁北東約 80カイリで操業中,水平線上南西に閃光があり,数分後に爆音がとどろいた。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

第五福竜丸事件

1954年3月1日、米国が南太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁で水爆実験を実施。爆心から約160キロでマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員全23人が「死の灰」(放射性降下物)を浴びて被曝(ひばく)した。半年後、無線長の久保山愛吉さんが急性放射能症で死去。原水爆禁止運動が広がった。米国は同年5月までに計6回の実験を行い、他の多くの漁船も被曝。しかし、日米両政府の政治決着によって、責任問題や第五福竜丸以外の被害実態はあいまいなままにされた。

(2011-08-14 朝日新聞 朝刊 静岡 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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百科事典マイペディアの解説

第五福竜丸事件【だいごふくりゅうまるじけん】

1954年3月1日,南太平洋ビキニ環礁で米国が行った水爆実験のため,200km離れた水域で操業中の焼津港所属の漁船第五福竜丸が放射性物質を含む灰(死の灰)をかぶり,全乗組員が放射能症にかかって9月久保山愛吉が死亡した事件。
→関連項目猿橋勝子シャーン水素爆弾

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大辞林 第三版の解説

だいごふくりゅうまるじけん【第五福竜丸事件】

1954年(昭和29)ビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験によって日本のマグロ延縄はえなわ漁船第五福竜丸の乗組員が致死量に近い放射能を受けた事件。帰国後、乗組員の一人が死亡。原水爆禁止運動の発端となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

第五福竜丸事件
だいごふくりゅうまるじけん

1954年(昭和29)3月1日、南太平洋ビキニ環礁でアメリカが水爆実験を行い、同環礁東方160キロメートルの海上で操業中の日本のマグロ漁船第五福竜丸が「死の灰」を浴びた事件。同船は3月14日静岡県焼津(やいづ)に帰港したが、乗組員23名が「急性放射能症」と診断され、東大病院と国立第一病院に入院、治療を受けた(9月23日には無線長久保山愛吉(くぼやまあいきち)が死亡)。同船が積んできたマグロからは強い放射能が検出され、5月には日本各地に放射能雨が降り始めた。この事件は国民に強い衝撃を与え、核兵器禁止の世論が急速に盛り上がり、翌1955年8月、広島での第1回原水爆禁止世界大会開催へとつながっていく。第五福竜丸は1967年廃船処分となって東京の夢の島に捨てられていたが、粘り強い運動の結果、1976年6月同地に都立の展示館が完成、保存されている。[荒 敬]
『第五福竜丸平和協会編『母と子でみる 第五福竜丸』(1985・草土文化)』

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世界大百科事典内の第五福竜丸事件の言及

【原水爆禁止運動】より

…1945年8月6日の広島,8月9日の長崎での原爆被爆体験に根ざし,54年3月1日のアメリカの水爆実験による第五福竜丸被災事件をきっかけにして生まれた日本の原水爆禁止運動。運動の規模,持続などあらゆる意味で今世紀の世界で最大の平和運動である。 原爆被爆後,1949年に平和擁護広島大会が開かれるなどその萌芽はあったが,国民運動として全国的な高まりを見せるのは第五福竜丸被災事件(ビキニ水爆実験)以後である。…

【ビキニ水爆実験】より

…ビキニ島東方75カイリ(約140km)の危険区域外で操業中のマグロ延縄(はえなわ)漁船第五福竜丸は約3時間後から,降灰中を知らずに揚縄作業に従事,全員が致死量に近い放射線をうけ,14日焼津港に帰港した。マグロは放射能汚染のため廃棄処分され,船員23人は入院,検査・治療をうけたが,9月23日無線長久保山愛吉は死亡した(第五福竜丸事件)。その後の日本側の分析により降灰からウラン237が検出され,水爆によることが明らかにされた。…

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