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ビシュヌ・プラーナ Viṣṇu Purāṇa

世界大百科事典 第2版の解説

ビシュヌ・プラーナ【Viṣṇu Purāṇa】

ヒンドゥー教ビシュヌ派,とくにパーンチャラートラ派の聖典で,6巻7000の詩節から成り,初期プラーナの形体を備えている。パラーシャラ仙と弟子マイトレーヤの対話の形で述べられ,世界の創造,マヌの世紀,日種および月種に属する王族の歴史,クリシュナの伝説,世界の破滅などの古伝,古い物語が説かれ,全般にクリシュナ崇拝の傾向が顕著である。他のプラーナに比し,寺院や祭礼や聖地に関する記載がなく,言語も古風な形を示し,プラーナ文献中古層に属する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のビシュヌ・プラーナの言及

【ビシュヌ派】より

…この派の存在は,前5~前4世紀以降の文献などによって確かめられるが,その教義がまとまった形をとったのは,叙事詩《マハーバーラタ》の一部に組み込まれている《バガバッドギーター》においてである。また,この派に関連の深い文献としては,《マハーバーラタ》の付編として扱われている《ハリバンシャ》,および《ビシュヌ・プラーナ》《バーガバタ・プラーナ》などのプラーナなどがある。この派の神学はベーダーンタ派の哲学に基礎づけられることが多く,その神学別に,さらにマドバ派,ビシュヌスバーミン派,ニンバールカ派,バッラバ派,チャイタニヤ派などの支派が分岐した。…

【ヒンドゥー教】より

…宗派的色彩が濃厚で,だいたいビシュヌ派か,シバ派のいずれかに属している。18の大プラーナと18の副プラーナとが現存しているが,なかでも《ビシュヌ・プラーナ》と《バーガバタ・プラーナ》とがとくに尊重されている。(3)法典 法典中の白眉といわれる《マヌ法典》をはじめ,ヒンドゥー教徒の日常の行動を規定する多数の法典がある。…

※「ビシュヌ・プラーナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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