コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ビスカイノ Vizcaino, Sebastián

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビスカイノ
Vizcaino, Sebastián

[生]1551頃.ウェルバ
[没]1615. アカプルコ
ノビスパン (メキシコ) の遣日特派使節。ポルトガル鎮定戦争に従事してのちメキシコに渡航。フィリピンにも 1586~89年在勤。アメリカ西海岸の探検航海にも従事した。上総 (千葉県) 海岸で遭難した前フィリピン長官送還 (→ビベロ・イ・ベラスコ ) の謝意を江戸幕府に表する使節に任じられ,慶長 16 (1611) 年浦賀に来航。徳川家康秀忠メキシコ総督あての書簡や土産品をたずさえて,同 18年伊達政宗の船でアカプルコに帰った。 (→田中勝助 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

ビスカイノ Vizcaino, Sebastian

?-1615 スペインの探検航海家。
金銀島の探査と,先年遭難したビベロらの救助の答礼使をかねてメキシコから慶長16年(1611)浦賀に来航。徳川秀忠・家康にあった。金銀島探査は成功せず暴風で船を流され,18年伊達政宗が支倉常長(はせくら-つねなが)を派遣した船でメキシコにかえった。著作に「ビスカイノ金銀島探検報告」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

ビスカイノ

没年:1615(1615)
生年:生年不詳
スペイン人探検航海家。ウエルバ出身。若くして新イスパニヤ(メキシコ)に渡り,1586~89年フィリピンに滞留した。次いで新イスパニヤ副王の命により数度にわたり太平洋沿岸を探検航海した。1604年フィリピン航路の司令長官に任ぜられた。慶長16(1611)年,徳川家康の援助を受けてメキシコに帰着した前フィリピン臨時総督ビベロ・イ・ベラスコの答礼使節として来日し,家康および秀忠に謁した。翌年まで滞在して日本沿岸を測量,帰国途上存在が伝えられた「金銀島」(伝説の島)探検を試みたが失敗,乗船が破損し,浦賀に引き返した。同18年伊達政宗の遣欧使節の船に便乗しメキシコに帰り,アカプルコで没した。<著作>村上直次郎訳註『ビスカイノ金銀島探検報告』

(野間一正)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ビスカイノ【Sebastián Vizcaíno】

1548‐1628
スペイン人の商人,探検家。1580年スペインのポルトガル侵入のさい従軍し,83年メキシコに渡った。のちフィリピンに向かい,86年から89年まで滞在して商人として成功した。89年メキシコに戻り,カリフォルニア半島の開発に情熱を燃やし,96‐97年同地域の調査のため,太平洋沿岸を北緯29゜まで探検した。1602年5月~03年3月,総司令官として3隻の船を率い,カリフォルニア太平洋沿岸の測量,地図作成を行って成功し,北緯43゜まで達した。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ビスカイノ【Sebastián Vizcaíno】

1551~1615) スペインの対日特派使節。日本近海にあるという金銀島の探査とフィリピン総督遭難救助に対する答礼のために来日、徳川家康・秀忠に謁見。支倉常長の船に便乗して帰国した。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビスカイノ
びすかいの
Sebastian Viscaino
(1551―1615)

イスパニアの対日使節。若くしてポルトガル鎮定戦争に参加し、のち1583年メキシコに渡る。1595~1603年の間、たびたびアメリカ西海岸各地の探検航海を行い、1608年、当時航海者に信じられていた日本近海の金銀島の探査の命を受け、同時に、先年難破したビベロ一行の救助・送還の答礼使を兼ねて、1611年(慶長16)浦賀に着き、江戸、駿府(すんぷ)で徳川秀忠(ひでただ)・家康に謁した。翌年9月より金銀島を探索したが成功せず、暴風雨で船を破損し、帰国のため幕府の援助を求め、1613年10月、伊達政宗(だてまさむね)が家臣支倉常長(はせくらつねなが)を派遣した船に便乗して帰航。のちアカプルコで没した。『ビスカイノ金銀島探検報告』(『異国叢書(そうしょ) 8』所収)がある。[沼田 哲]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ビスカイノの関連キーワードエルエルビスカイノのクジラ保護区サンタカタリナ島ク~ちゃん天日塩慶長遣欧使節慶長三陸地震モンテレーソノラ砂漠遣欧使節船世界遺産田中勝介ネグロ川異国叢書

今日のキーワード

グランピング

「グラマラス(Glamorous)」と「キャンピング(Camping)」を掛け合わせた造語で、ホテル並みの設備やサービスを利用しながら、自然の中で快適に過ごすキャンプのこと。従来型のキャンプとは一線を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android