アカプルコ(その他表記)Acapulco

翻訳|Acapulco

デジタル大辞泉 「アカプルコ」の意味・読み・例文・類語

アカプルコ(Acapulco)

メキシコ南部、ゲレロ州都市太平洋に面する観光・保養都地。東洋貿易の港として発達。1614年に支倉常長のローマ遣欧使節団(慶長遣欧使節)が上陸したことでも知られ、市内記念碑がある。

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精選版 日本国語大辞典 「アカプルコ」の意味・読み・例文・類語

アカプルコ

  1. ( Acapulco ) メキシコ南部、太平洋岸にある観光・保養地

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改訂新版 世界大百科事典 「アカプルコ」の意味・わかりやすい解説

アカプルコ
Acapulco

メキシコ市から南へ高速道路で401km,太平洋岸のアカプルコ湾に面する港湾都市正称はアカプルコ・デ・フアレス。大都市域人口81万9517(2003)。メキシコ南部の中心都市であるが,何よりも国際的保養地として有名。紺碧の海,カレータやオルノスに代表される美しい海水浴場,景勝地ロケタ島などの観光資源に恵まれ,聖週間には,首都から3分ごとに飛行機便がある。1960年代以降の観光開発はとくに顕著で,関連産業の成長を促し,同市の人口増加率は大都市周辺地域に次いで高い。海浜に林立する近代的高層ホテル群と植民地時代の面影をとどめる山麓の旧市街との景観は対照的。港の建設は北アメリカの太平洋岸で最も古いものの一つで,16世紀半ば,マニラとのガレオン船貿易の基地となり,アジアとの交易港として歴史的役割を果たしてきた。現在でも太平洋航路の中継港として各国船が出入りしている。支倉(はせくら)常長のローマ遣欧使節団(1613-20)の上陸記念碑がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アカプルコ」の意味・わかりやすい解説

アカプルコ
Acapulco

正式名称はアカプルコデフアレス Acapulco de Juárez。メキシコ南部,ゲレロ州南部の都市。メキシコ市の南南西約 300km,同国の太平洋側最大の港湾都市で,周囲を丘で囲まれた深い半円形の湾にのぞむ。スペイン植民地時代にはメキシコとフィリピン,中国などを結ぶ貿易港として繁栄。現在もパナマサンフランシスコの間に就航する大型外洋船の寄港地としてにぎわう。また周辺の農業地帯の商業中心地で,綿花,タバコ,カカオ,サトウキビトウモロコシ,コーヒー,皮革,木材,果実などを積出す。5~11月は高温多雨であるが,12月~4月は温和で快適な気候に恵まれるため,近年海浜保養地としても発展。現在豪華なホテルや別荘,海水浴場,娯楽施設などが完備し,沿岸ではトローリングなども楽しめるため,メキシコ第1の観光・保養地となっており,「メキシコのリビエラ」とも呼ばれて,アメリカ合衆国やヨーロッパからの観光客も多い。メキシコ市と高速自動車道路で結ばれ,近くに国際空港がある。人口 59万 2187 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アカプルコ」の意味・わかりやすい解説

アカプルコ
あかぷるこ
Acapulco

メキシコの太平洋岸、ゲレロ州にある保養都市。人口62万0656(2000)。年平均気温27℃、一年中陽光にあふれた常夏(とこなつ)の地で、風光の美しさに加え、あらゆるレジャー施設が完備しており、「太平洋のリビエラ」といわれる。海水浴場がアカプルコ湾内のほか、外洋や沖合いのロケタ島にも多く、釣りや水上スキー、ゴルフ、テニスなども楽しめる。近代的なホテルが林立し、55メートルの断崖(だんがい)からのダイビングで知られるラ・ケブラダ、アカプルコ湾を展望するラス・ブリサス、国際会議センターであるセントロ・アカプルコなどがある。東洋貿易の港町として発達し、また、1614年1月支倉常長(はせくらつねなが)の一行がこの町へ上陸したことでも知られ、オルノス・ビーチにその記念碑がある。北方のシワタネホやプエルト・バジャルタも保養地として有名である。

[高木秀樹]


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百科事典マイペディア 「アカプルコ」の意味・わかりやすい解説

アカプルコ

メキシコ南部,太平洋岸の港湾都市で,国際的な保養地。植民地時代,マニラとの中継貿易で栄えたころの旧市街と海浜に林立する近代的高層ホテル群とは対照的。支倉常長(はせくらつねなが)のローマ遣欧使節団(慶長遣欧使節)が1614年に上陸した記念碑がある。67万3479人(2010)。

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