ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファーガソン」の意味・わかりやすい解説
ファーガソン
Ferguson
ファーガソン
Ferguson, Robert
[没]1714. ロンドン
スコットランドの聖職者。「陰謀者」Plotterと通称される。長老派であったため,1662年ケントの聖職禄を追われ,チャールズ2世治世末期にはホイッグ党急進派になり,ライ・ハウス事件に関与してオランダに亡命。この地でモンマス公に取り入って叛意をあおり,1685年従軍牧師としてモンマス公の反乱に加わり,敗れて再度オランダに逃亡。次にオランニェ公ウィレム(のちのウィリアム3世)に仕え,1688年ウィレムの侵寇軍に加わってイングランドに上陸。しかし過大な褒賞を要求して嫌われたことから一転してジャコバイトになり,1706年『名誉革命史』The History of the Revolutionを著して革命はバチカン(教皇)の陰謀であったと主張したほか,各種の反政府陰謀にかかわった。
ファーガソン
Ferguson, Adam
[没]1816.2.22. セントアンドルーズ
イギリスの哲学者,歴史学者。セントアンドルーズ大学卒業後,聖職者を経てエディンバラ大学の自然哲学教授 (1759~64) ,神学,道徳哲学教授 (64~85) をつとめた。エディンバラ学派の一人。主著『市民社会史』 An Essay on the History of Civil Society (1767)。
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