フェルディナント(3世)(読み)ふぇるでぃなんと(英語表記)Ferdinand Ⅲ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェルディナント(3世)
ふぇるでぃなんと
Ferdinand Ⅲ
(1608―1657)

神聖ローマ皇帝(在位1637~57)。ドイツ国王(在位1636~57)。1625年ハンガリーの、27年ボヘミアの王位についた。34年ワレンシュタインの死後、皇帝軍総司令官となって、三十年戦争に皇帝軍を統率、同年ネルトリンゲンの戦いに新教派軍を撃破し、35年の新教派諸侯とのプラハの和約締結に貢献した。皇帝即位後はフランス、スウェーデンとの戦争の続行に腐心し、48年ようやくウェストファリア条約の成立にこぎ着けた。その和平交渉では帝国体制の維持と帝国における皇帝権の優位の確保のために努力したが、それに成功せず、以後皇帝権は名目的存在と化していった。

[中村賢二郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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